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ミステリの祭典

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中野のお父さん
中野のお父さんシリーズ

作家 北村薫
出版日2015年09月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 6点 虫暮部
(2016/02/16 10:06登録)
 「幻の追伸」で、“暗号文”を作るのに予め1行15字に限定する必然性は薄い。作者が読者に対して示したメタ的な手掛かりのようで不自然に感じた。

No.1 5点 まさむね
(2015/12/08 22:48登録)
 出版社(文芸部)に勤務する体育会系女性編集者が出会った日常の謎を,定年間近の教師である父(中野在住)に相談してみると見事解決!…という、安楽椅子モノの連作短編集。探偵役が教師ってあたりは、作者自身をモチーフにしているのかな。8つの短編とも、分量は少なめなので、あっという間に読了できます。
 非常に読みやすいタッチで読み心地が良いです。出版社の楽屋ネタ?や、文芸・落語に関する薀蓄も楽しく、女性編集者にも好感が持てます。ただし、ミステリとしても軽めのタッチなので、多少物足りなかった印象も否定できないかな。

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