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ミステリの祭典

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笑ってくたばる奴もいる
バーサ・クール&ドナルド・ラム

作家 A・A・フェア
出版日1959年01月
平均点5.33点
書評数3人

No.3 4点 nukkam
(2023/07/07 23:22登録)
(ネタバレなしです) 1957年発表のバーサ・クール&ドナルド・ラムシリーズ第16作の本書は序盤のドナルドの捜査が(依頼人を全く満足させなかったという意味で)失敗に終わるのが異色です。もちろんそれで終わるわけではなく、変化に富む展開で読者を飽きさせません。しかし推理による解決とはいかないのが個人的には不満です。強欲な依頼人(とバーサ)をドナルドが上手くやりこめるところはなかなか愉快ですが。ちなみに被害者は「笑ってくたばって」いるわけではありません。

No.2 6点 弾十六
(2020/01/25 12:40登録)
クール&ラム第16話。1957年3月出版。HPBで読了。(なお、以下はAmazon書評をちょっと手直しした再録です。)
テキサス男が依頼人、めまぐるしい展開で休む間も無く進行するストーリー、相手をギャフンと言わせて終了。気持ちの良い幕切れです。ラム君はドイツ語が少しわかるらしい。セラーズ部長刑事が久しぶりに活躍。銃はほんのちょっとだけ38口径のピストルが出てきます。
(2017年7月8日記載)

No.1 6点
(2015/07/06 22:04登録)
シリーズの第17作で、第1作でB・クール探偵事務所に雇われることになったドナルド・ラムもすでに共同経営者になってからずいぶん経っています。最初から、バーサ・クールが自分のことを「タフでハードボイルド」だと言ったり、テキサスから来た依頼人が金持ちのくせにやたらケチだったりと、いかにも軽ハードボイルドなノリです。事件そのものは失踪人捜索というお決まりパターン。
作者がガードナーですから、謎解き要素は十分ありますが、本作は分量も短く、トリックはあっさりしています。過去に似た事件が起こったことが判明したところで、真相には、誰でも気づくでしょう。さらに問題の土地契約のことについての解決も、当然といった感じです。
それでもバーサ・クールが大ムクレになるラストまで、わかりやすい伏線がきれいにまとまっていく、軽快なストーリーは楽しめました。

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