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ミステリの祭典

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高校入試

作家 湊かなえ
出版日2013年06月
平均点5.00点
書評数4人

No.4 5点 斎藤警部
(2025/12/21 18:22登録)
「この学校には、良くも悪くも、通過できてない連中が多すぎる」

古豪になりかけの名門県立高校入試当日、厭な不手際が顕在化、複数のトラブルが起こり、手痛い不祥事の発覚に至る。

見ようによっては些細なような、だが試験当事者にとっては甚大無比ないくつものトラブルを弾けさせた犯人はそれぞれ誰か。 同一人物なのか。 それらを悪意あるWeb掲示板で包括的にリアルタイム中継する犯人は誰か。 これも同一人物なのか。

冒頭から見得を切った、シンプルな叙述ギミックが、イヤミス流儀で淡々と、空気を蒸すように積み重ねられる。
校長教頭含む先生方、受験生とその家族、うるさいOB会長、ただ一人の在校生を巻き込んで展開するストーリーには過去の入試トラブル関与疑惑も絡み、大いに深堀りがなされる。 (おっと、例外的な登場人物も二人いた。 彼らが意外と。。)

真犯人像に真相展開図はそれなりに意外だが、本当はさして意外でもない。 重い側面を持ちながら最後まで軽い扱いのサブストーリー落としを含め、もっさりした結末だ。 これだけの社会問題を俎上に載せつつ、社会派パワーも弱い。 これを言うとストーリーネタバレの一種だが、これから(も)苦しい人生を送るであろう数人を忘れて置き去りにしたような、唐突なお花畑エンディングはどうにかならなかったのか。 湊さんの小説には時々これがある。 個人的に当たりはずれの大きい作家さんだ。

四捨五入で5点ですが、4.7相当。 5.0は切りますので、惜しくもサクラ散りました。

No.3 4点 mediocrity
(2021/03/01 08:00登録)
<ネタバレあり>


テレビドラマでチラッと再放送を見たが、最後まで見られず結末が気になったので読んでみた。
通常のミステリとして読むと、共犯者が多すぎて面白くなかった。
かといって社会派ミステリとして読むには軽薄すぎる。動機のみそれらしいが、事件自体はイタズラのようなレベルだし、コントみたいな行動を起こす人間が複数いてますます軽薄さに輪をかけている。
ドラマが先で後に小説化にしたらしいので、少し無理があったのかもしれない。あと、ドラマを見ていない人には登場人物が多すぎてわかりづらいと思う。

No.2 4点 ミステリーオタク
(2018/08/17 13:19登録)
あまりの退屈さに60ページほどで放り出す。

No.1 7点 測量ボ-イ
(2014/11/13 22:06登録)
内容的にやや社会派色が強いですが、水準以上の作品。
「告白」よりかは良かったです。
ただ舞台になった高校は同窓生の結束が強すぎて、門外漢
からはきっと違和感かんじるでしょうねえ・・

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