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ミステリの祭典

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武蔵野アンダーワールド・セブン 多重迷宮
武蔵野アンダーワールド・セブン/改稿・改題版『多重迷宮の殺人』

作家 長沢樹
出版日2014年08月
平均点3.67点
書評数3人

No.3 3点 たかだい
(2025/04/10 10:09登録)
近未来SF的な設定で、やや荒廃したイメージの世界観の中、天然の鍾乳窟を利用した地下シェルター的な居住施設に閉じ込められた男女が何者かに殺されていくクローズドサークル物のミステリー作品
正直、ミステリー小説として見ると真相や仕掛けの観点から言っても真新しさはなく、かと言って近未来SFとして見てもあまりパッとしないというのが読んでみた感想です
結構手堅くまとまっている気はしたので、シチュエーションミステリーの類としては無難な作品かと思いましたが、それでもミステリー小説をある程度嗜んだ方を満足させる出来とは言えないかと…。初心者に薦められるかと言えば、設定が足を引っ張るのでそれも難しい。
ちょっと微妙な立ち位置の作品でした

No.2 6点 虫暮部
(2014/11/19 11:59登録)
 これはミステリの皮をかぶったミステリではない何か。但し紛れも無いエンタテインメントである。事件の真相としては如何なものかと思うし、類似作品が複数あるにしても、楽しめたので私は良しとしたい。作者もリスクは承知で踏み出した一歩だった筈。夕紀乃ちゃんがいじらしい。

No.1 2点 abc1
(2014/10/30 21:40登録)
途中までは面白く読めたが、真相がわかった時に、
「またこの手か」と脱力。
ということはやはりミステリーとしての評価はこの程度になりますね、
日本が東西に分断されているという設定も特に生かさせておらず、がっかり。
(最後の点に関しては、続編なりの中で生かされる可能性もあるので採点には影響させておりません)

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