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ミステリの祭典

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英国庭園の謎
作家アリス&火村シリーズ

作家 有栖川有栖
出版日1997年06月
平均点5.48点
書評数27人

No.7 6点 Ryu
(2004/08/20 14:59登録)
「ジャバウォッキー」は、島田荘司の「糸ノコとジグザグ」を意識したと書いてあったけど、あんな作った人しかわからないような暗号を解ける人間いないと思う。でも、好きな作品ではある。「英国庭園の謎」も暗号解こうとしたけど…解けなかった。

No.6 4点 ギザじゅう
(2004/04/01 12:33登録)
まず「雨天決行」はアイデア不足
「竜胆紅一の疑惑」はホワイダニットではあるが、いささか説得力に欠ける。書き方次第ではもっと作品が引き締まったはずだ。
「三つの日付」はアリバイもの・・・だが真相には拍子抜け。この程度のアイデアなら五つの日付くらい欲しい。
「完璧な遺書」は倒叙。しかし、真相がまったく面白くない。
「ジャバウォッキー」は一風変わった暗号。だが、単なる言葉遊び。
「英国庭園の謎」は暗号。暗号自体は悪くないが、犯人を絞り込むロジックに欠け、結局暗号のアイデア一本だけ。
全体的にアイデアの出し惜しみをしているのか物足りない作品ばかり。
さらに事件ー推理ー解決という当たり前の話ばかり(例外はジャバウォッキー)、ワクワクするような変わったのもない。火村英生という名探偵の呪縛にとらわれている。本格としての幅もなく、ロジックトリックの本格としての深さもない。いまいちの一言に尽きる。

No.5 4点 深壬
(2004/02/14 13:13登録)
 『英国庭園』の舞台設定は、やっぱ作者満足なだけだった気がしてなりません。動機や追いつめ方は悪くは無いものの、やっぱりどこか、しっくりこない。
 私的に『完璧な遺書』と『ジャパウォッキー』は良かったと思ってますが、後作の方の時計謎はもう少し謎っぽくして欲しかったと。
 申し訳ないながらに、イマイチだったかなぁ。

No.4 9点 くらかず
(2003/05/15 23:12登録)
ジャバウォッキーが楽しかった。スピート感があって!作中の有栖川が、たまにはこんな風に(体力でだけど)かつやくできる話しを長編でも読んでみたかった

No.3 9点 まさ
(2002/10/16 18:14登録)
バラエティに富んでて楽しめました。

No.2 3点 或人
(2002/09/03 01:58登録)
表題の作品は、英国庭園が舞台…なだけで、別に日本庭園でもオランダ庭園でも良かったのでわ…。英国庭園にしろジャバウォッキーや完璧な遺書にしても、暗号解読物って書いている筆者が楽しいだけ。作者が楽しいのは伝わるが、読者自体にはそんなに楽しくもないんですよね。この作者、いつもそんな感じですが、今回特に感じます。読者を置いてけぼりにすな。

No.1 8点 テツロー
(2002/03/31 23:24登録)
 無理のある話もあるとは思います。「雨天決行」とか。でもまあ、それも含めて全体的に良い短編集だったと思います。
 気に入った作品は、「竜胆紅一の疑惑」と「英国庭園の謎」。前者は犯人の動機の設定が良いと感じた。後者でアリスが言っていたセリフ「江戸川乱歩の『大金塊』、この暗号を諳んじてなかったら、モグリやろう」には、まさしく同感。僕も言えます。何かうれしかったので。

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