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ミステリの祭典

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魔法使いと刑事たちの夏
「魔法使いマリィ」シリーズ

作家 東川篤哉
出版日2014年07月
平均点5.00点
書評数3人

No.3 5点 mediocrity
(2020/06/06 06:53登録)
シリーズ2作目。今回も倒叙短編集。
前作はよほどつまらなかったみたいで3点なんて付けてしまっていますが(正直全く内容を覚えていない)今作は普通に楽しめました。
とはいえ、各作品にコメントを付けるほどのトリックも驚きもなかったので5点で。

No.2 5点 まさむね
(2014/10/15 22:06登録)
 魔法使い「マリィ」シリーズ第2弾。
 魔法の使いっぷりとしては,倒叙形式だからこそのギリギリのラインを守っているのですが,魔法使いという設定をミステリの構成に活かしきれているのかと問われれば,かなり疑問。マリィのキャラ自体は結構好きなのですがね。、
 内容自体としては,犯人の発覚理由にニヤリとさせられるものが多く,なかなか楽しめました。「魔法使いと妻に捧げる犯罪」の伏線にもニヤリ。大技はないですが,気軽に楽しみたい方にはよろしいのではないでしょうか。

No.1 5点 kanamori
(2014/08/17 23:13登録)
家政婦の魔法使い少女と被虐趣味の若手刑事による倒叙形式の連作ミステリ、シリーズ第2弾。

魔法と本格ミステリという組み合わせが、ストーリーを面白くするという点で、それほど効果を上げているとは思えませんが、倒叙ミステリの肝である、最終的に犯人を追いつめる”詰め手の意外性”にこだわった内容は前作より優れていると感じました。(前作を読んだ印象がほとんど残っていませんがw)
個人的ベストは、犯人の余計な工作がかなり皮肉な結果につながる第1話「魔法使いとすり替えられた写真」。
準ベストは、鮎哲の倒叙短編ネタの逆ヴァージョンというか、”ある現象”が起こらなかったことによってアリバイが崩れる「魔法使いと妻に捧げる犯罪」ですが、4編とも何気ないエピソードが決定的な手掛かりにつながる伏線の張り具合が巧みです。

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