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ミステリの祭典

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櫻子さんの足下には死体が埋まっている 蝶は十一月に消えた
九条櫻子シリーズ

作家 太田紫織
出版日2014年02月
平均点5.00点
書評数3人

No.3 6点 虫暮部
(2021/01/04 11:43登録)
 第壱骨。伏線等がミステリっぽくなっていていいね。
 第参骨。物語の広げ方が“正統派ミステリを謳っていないが故の強み”って感じでいいね。
 使えるものは何でも使おうと作者が腹を括ったような雰囲気だ。

No.2 4点 ボナンザ
(2020/08/22 13:09登録)
ようやくシリーズものっぽい敵が現れた感じですが、話の緩さはそれほど変わらず。

No.1 5点 メルカトル
(2014/06/30 22:12登録)
シリーズ第4弾の3篇からなる連作短編集。
櫻子さんの変人ぶりと魅力は相変わらずだが、そこはかとなくネタ切れの雰囲気が漂い始めている。刊行スピードが速すぎて、じっくりプロットやストーリーを練ることができていないのでは、と邪推してしまう。
そんな中でも櫻子さんの過去が徐々に明らかにされていったり、エピローグでは彼女の家族の誰かの誕生祝い?を当人なしで行ったりと、本筋とは関係ないところで思わせぶりなシーンが展開されて、まだまだシリーズは続くよ、みたいなものを匂わせている。
さらには、各短編で実に美味しそうな食事のシーンがお約束のように配されて、食べ物が出てくると単純に嬉しくなる私としては、非常に喜ばしいものがある。ただ、先にも述べたように、内容としては前3作にはやや及ばないと思われる。確かにキャラ萌えとしては素晴らしい作品と言うかシリーズではあるが、本作に関しては中身が薄く、心に残るシーンや感動が少ないような気がする。その意味で、若干残念な出来となっているようだ。

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