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ミステリの祭典

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松谷警部と三鷹の石
松谷警部シリーズ

作家 平石貴樹
出版日2014年07月
平均点5.33点
書評数3人

No.3 6点 makomako
(2017/04/29 10:36登録)
平石氏の小説始めて読みました。
まったり警部はほとんど活躍せず、新人女性警官の推理がほとんど。まあこれはこれで悪くはないです。
段落の終わりに歌が読んであるのはなかなか新鮮でした。最初はあれっとおもっとのですが。
さすがに東大の文学の教授まで勤められた大先生のお話なので話の破たんはなく、犯人も意外でしたが、すごいところはなく、平坦な感じがするお話でした。

No.2 5点 まさむね
(2015/08/01 19:51登録)
 松谷警部&白石巡査によるシリーズ第二弾。
 伏線とその回収は流石なのですが、読者としては聞き込み捜査によって得られた新たな事実をひたすらに追いかける…といったスタイルにならざるを得ず、好まない方もいらっしゃると思います。
 全体的に地味な印象で、犯人特定のロジック自体も期待を下回ったと言わざるを得ないのですが、登場人物たちのキャラがなかなか面白く、その流れの中で終盤に明らかにされる、とある人物間のサプライズは個人的にツボだったので、この点数に。

No.1 5点 kanamori
(2014/09/07 18:05登録)
三鷹と八王子で発見された男女の変死体は、当初は無理心中とみられたが、事件の背後関係を調べていくうちに、4年前に河口湖で起きた元カーリング選手の殺害事件との関連が浮かびあがる-------。

”マッタリ警部”こと警視庁の松谷警部と、明晰な推理力をもつ女性巡査・白石のコンビによるシリーズの第2弾。今回の素材となるスポーツ競技はカーリングで、タイトルの”石”はカーリングのストーンのこと。
前作同様に、多くの事件関係者への聞き込み捜査を中心とした動機探し&アリバイ確認という地味な展開で終始していて、テイストはほとんど昭和の本格ミステリですw  終章で明らかになる犯人像はなかなか印象的なのですが、作者のウリである犯人特定のロジックという点では今回はイマイチな出来かなと思いました。
カーリング用語と事件の構図をダブルミーニングにした英語版タイトル”Double Takeout”は洒落ていますし、「だれポオ」の更科ニッキの近況が語られる幕間があったりで、往年のファンに対するサービスは怠りがないのですが。

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