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ミステリの祭典

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櫻子さんの足下には死体が埋まっている 雨と九月と君の嘘
九条櫻子シリーズ

作家 太田紫織
出版日2013年02月
平均点5.33点
書評数3人

No.3 6点 虫暮部
(2020/12/24 15:37登録)
 第壱骨。目的がアレで、オカルト・ネタを絡めるのは有効だろうか? 結構な賭けでは。
 第弐骨。説得力のある話なだけに、余計なことを解き明かさなくとも、と言う気持になった。
 ラストで出し抜けに変節したかのようなことを言う櫻子さんの揺らぎがいい感じ。

No.2 4点 ボナンザ
(2020/08/17 21:24登録)
死体の出てくるラノベだと思うと結構楽しめました。ようやく会話の間合いにも慣れてきた感じ。

No.1 6点 メルカトル
(2014/06/04 22:27登録)
やはり本シリーズはしっかりとした安定感を保っている。この第三弾も三篇からなる連作短編集である。第一作でサブキャラに触れたが、これまでのところ、どうやら巡査の内海とばあや、それにもう一匹加わった模様。とは言え、あくまで脇役であって、主役は櫻子さんと正太郎の二人であるのは間違いない。
本作は短いが何と言っても第二話がいい。これは泣ける。確かに泣ける。珍しくばあやが正太郎の過去にまつわる、ささやかな秘密を暴くのだが、彼の想いが実によく伝わってきて、心揺さぶる逸品となっている。
第三話はちょっとばかりややこしいが、後半はいつもワトソン役の正太郎が櫻子さんの嘘を告発するという、これまでにない構図が描かれていて、意外な展開になっている。
エピローグもなかなかいい味わいだ。櫻子さんの苦渋の決断と、それを敢えて全否定する少年の強い決意が物語全体を引き締まったものにしているのである。
尚、ジャンルは本格にしてあるが、これは若干無理があるかもしれない。どちらかというと日常の謎に近い気もするが、一応死体が絡む話が多いので本格に設定したまでである。異論のある方は無論他に投票されても一向に構わない。

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