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ミステリの祭典

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櫻子さんの足下には死体が埋まっている 骨と石榴と夏休み
九条櫻子シリーズ

作家 太田紫織
出版日2013年05月
平均点5.00点
書評数3人

No.3 6点 虫暮部
(2020/12/18 13:27登録)
 ライトとはいえ、いやしくもミステリなら悪意が埋まっているほうが面白い。ってことで第壱骨は物足りなかった。
 第弐骨。櫻子さんかっこいい。
 第参骨。設定の割に東藤一族の面々はとても普通な感じ。その中に、妹が自殺しても尚あのスタンス、と言う告白がサラッと書かれていて効く効く。

No.2 3点 ボナンザ
(2020/08/12 21:55登録)
主人公の悪い意味での幼さを許容できるかで感想が変わってきそう。

No.1 6点 メルカトル
(2014/06/02 22:19登録)
九条櫻子シリーズ第二弾、3篇からなる連作短編集。
全体的に小ぢんまりとまとまり過ぎている気がしないでもないが、相変わらず櫻子さんの変人ぶりには楽しませてもらえる。彼女に寄り添うように子守役をしている正太郎はいたって常識的で、その対比が実に面白い。しかし、さすがに探偵役の櫻子さんはいざと言う時には頼りになる。それが如実に表れているのが第二話であろう。
私は変態ではないが、男女を問わず幼児が出てくる小説が好きである。本作第二話には、真夜中の町中を裸足で彷徨う幼女が登場するので、楽しく読むことができた。それだけではなく、櫻子さんの普段は見ることのできない意外な一面を垣間見ることができて、とても印象深い作品になっている。はっきり言おう、これはシリーズ中最も面白い一篇ではないかと私は思っている。
他の作品もそこそこ面白く、やはり本シリーズにはハズレはないのだなと確信した。既に第三弾も読み始めているが、こちらも期待大である。興味のある方は是非読まれることをお勧めする。

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