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ミステリの祭典

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これ誘拐だよね?
スキンク

作家 カール・ハイアセン
出版日2014年01月
平均点5.33点
書評数3人

No.3 6点 YMY
(2018/09/11 21:02登録)
アイドル歌手のチェリーがドラッグ中毒だということをマスコミに隠すための影武者アンが誘拐され、欲の皮が突っ張った人々は右往左往する。その愚かしさをユーモアたっぷりに皮肉と風刺をまぶして描き出す作者の魅力が炸裂している。

No.2 4点 蟷螂の斧
(2015/07/29 09:29登録)
ユーモア・ミステリーとのふれこみですが、ミステリー度はほとんどありません。どちらかといえば下ネタ調のドタバタ劇か?。登場人物も、漫画・劇画風です。それを個性があると言ってよいのか?・・・よくわかりません。物語の展開もいまいちだった。

No.1 6点 kanamori
(2014/02/08 22:20登録)
アイドル歌手のチェリー・パイはドラッグとセックスまみれのお騒がせセレブ。そのスキャンダルをマスコミから隠すため、チェリーの替え玉として雇われていたアンだが、熱狂的なパパラッチに人違いで拉致されてしまう--------。
トニー・ケンリックやウェストレイク亡きあと、スラップスティックなお笑いクライム小説の書き手としてカルト的人気のハイアセンの”怪人スキンク”シリーズ最新作。
ハイアセンの作品の特徴は、登場人物たちの濃すぎるキャラで、奇人変人怪人が入り乱れてドタバタ騒動を演出する。
本書では、もとフロリダ州知事の世捨て人で、マングローブが生え茂る湿地帯に暮らすシリーズキャラクターの”スキンク”と、「顔を返せ」で登場した元殺し屋でチェリー・パイのボディガード”ケモ”という、2人の怪人の初顔合わせが見どころかな。
悪徳不動産屋のパンツの中にウニを入れ睾丸をフットボール大にしてしまうスキンクもたいがいだけど、前作で片腕を失くし義手の代わりに電動草刈り機を装着しているケモのぶっ飛び振りもすごい。とくにチェリーのギャル語を矯正する手段が爆笑もの。
かなりクセがあり読者を選ぶ作風ですが、ハマればシリーズを通読したくなること間違いなしの面白さです。

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