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ミステリの祭典

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卯月の雪のレター・レター

作家 相沢沙呼
出版日2013年11月
平均点3.67点
書評数3人

No.3 4点 ボナンザ
(2021/08/03 13:05登録)
じんわり来る感じの短編集。インパクトは弱い。

No.2 4点 虫暮部
(2014/11/21 11:09登録)
 善意の擦れ違いで生じた不可解な事件(善意と言い切れないものもあるが少なくとも悪意ではない)を集めた短編集。
 というコンセプトが本書の弱点。端からリミット設定済みで謎が自由に伸びていかない、という印象。個々の作品自体は悪くないが、こういう形でまとめたことでマイナスの相乗効果が働いてしまった。“日常の謎”とはいえ、円紫師匠だって小市民シリーズだって或る程度の悪意を混ぜることでヴァリエーションを出しているのであるからして。

No.1 3点 まさむね
(2013/12/28 22:15登録)
 「揺れ動く少女達の心理を巧みに描いた,鮎川賞作家・相沢沙呼の最新短編集」と紹介されれば,まぁ,そのとおりですし,作者お得意の分野であることも間違いないです。
 しかし,厳しい言い方をすれば,個人的には「その分野しか書いていない作家」という印象しかないのです。力はあるはず。是非他分野の作品を読んでみたい。
 なお,この短編集自体の評価ですが,正直水準以下かな。単に私に合わないだけかもしれませんが。

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