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ミステリの祭典

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怒った会葬者
ペリイ・メイスン

作家 E・S・ガードナー
出版日1957年01月
平均点6.00点
書評数3人

No.3 6点 弾十六
(2019/08/18 00:52登録)
ペリーファン評価★★★☆☆
ペリー メイスン第38話。1951年10月出版。HPBで読了。(なお、以下はAmazon書評の転載です。いずれ再読したらあらためて書きます。)
メイスン登場は第5章から、休暇に退屈したところに依頼人がやってきます。早速、地元の保安官と対立。法廷シーンは予審で、地元の検事と対決、メイスンのカンが当たり事件は解決します。少なくとも半年は平和な田園なんて見たくない、とメイスン。
銃は.38口径のコルト・ポリス・スペシャル型「自動拳銃」(a Colt Police Special .38-calibre)シリアル704818が登場。5発装填1発発射とあることから6連発のようで、オートマチックではなくリボルバーだと思われます。シリアルを検索するとOfficial Police(1943年製)とOfficer's Model Special(1950年製)が一致。Colt Police Specialという名称の銃は無いので、この銃はColt Official Policeの38スペシャル弾仕様ということかもしれません。 証拠の銃を発見した時、指紋保存のため保安官助手が銃身に鉛筆を突き刺していますが、現在ではライフリングを痛めるのでやっちゃダメになっているんじゃないかな。
(2017年4月15日記載)

No.2 6点
(2016/06/10 21:38登録)
かなり以前に原書で買って読んだものを再読してみました。ガードナーの英文はやっぱり読みやすいと再認識。法律用語も文脈からすぐ見当がつきます。
今回の事件は、メイスンが休暇中に滞在中のホテルで依頼を受けるというものです。都会の有名な弁護士を相手にするというので、検察側もやたら気負っているのが微笑ましい感じもします。タイトルの会葬者については、その人を発見する過程が、かなりまぐれ当たり的かなという気はします。しかしその他の点については、足跡の問題、壊れた鏡の問題など、全体的にかなりうまくまとまった作品だと思いました。最後は、法廷でメイスンが真犯人を指摘するいつものパターンではなく、被告人は無罪の可能性が高いことを示す証言があったところで、判事が検事とメイスンを控室に呼んで話し合い、さらにその後デラとポール・ドレイクへの説明という形で真相は明かされます。

No.1 6点 nukkam
(2015/02/25 11:42登録)
(ネタバレなしです) 1951年発表のペリー・メイスンシリーズ第38作です。作者によるまえがきの中で「状況証拠の問題を扱ってみた」と書いている通り、手掛かりを豊富に揃えて本格派推理小説としての謎解き要素が濃く、母娘間の対立と気づかい、検事だけでなく弁護士とも争うことになる状況設定などプロットも充実しています。登場人物も多過ぎず少な過ぎずで(ハヤカワポケットブック版の)古い翻訳がそれほど気にならない読みやすさでした。タイトルに使われている会葬場面が非常に短かったのがちょっと意外でしたが、確かに会葬者の1人が色々な場面でやたら怒ってましたね(笑)。

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