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ミステリの祭典

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孤独な女相続人
ペリイ・メイスン

作家 E・S・ガードナー
出版日1957年01月
平均点5.67点
書評数3人

No.3 6点 弾十六
(2019/08/17 15:21登録)
ペリーファン評価★★★★☆
ペリー メイスン第31話。1948年2月出版。ハヤカワ文庫で読了。(なお、以下はAmazon書評の転載です。いずれ再読したらあらためて書きます。)
大都会の孤独を利用した商売。インクをぶちまける女。珍しくメイスンが人を見くびり、してやられます。依頼人側から見たホルコムとトラッグの尋問のやり方が恐ろしい。メイスンとデラの危険な冒険あり。デラは何度も試練を受けている、と言いますが… 法廷場面は予審で決着、わかりやすい鮮やかな解決です。車はA型フォードが登場。今はあまりお金に余裕のない資産家の車です。
(2017年4月2日記載)

No.2 6点 nukkam
(2016/07/18 20:45登録)
(ネタバレなしです) 1948年発表のペリイ・メイスンシリーズ第31作となる本書には容姿端麗な女相続人が登場しますが性格描写が意外とあっさりしているため読者が共感するほどのキャラクターになれていないのが惜しいです。でもマリリン・マーローという名前は当時人気絶頂だった女優マリリン・モンロー(1926-1962)に由来しているんでしょうね。物語としては切れ味があり、特に第11章や第17章でのやり取り場面や法廷でのトラッグ警部への反対尋問場面などは強い印象を与えます。

No.1 5点
(2013/03/20 11:59登録)
ペリー・メイスンものでは、本筋の事件以外にもちょっとした法律的な雑学などがおもしろいところがありますが、本作では若い警察官がメイスンの鼻をあかすところが楽しめます。メイスン自身、やられたとわかった時には笑い出しています。本筋の方では、デラが重要な手掛かりに気づくところが記憶に残ります。考えてみれば、常識的な物事の進め方からしても、確かにそうでなければならないはずです。
本作はかなり前に原書で読んだことがあったのですが、覚えていたのはその2点だけでした。今回邦訳で再読したのですが、やはり真相はあまり印象に残らないかなあと思えました。犯人の意外性はありませんし、その犯人の計画はいたずらに複雑なだけで、必要性が感じられないのです。冒頭の依頼は例によって興味深いものなのですが、その依頼人が途中でメイスンを困らせる妙な行動も、無意味にしか思えません。

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