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ミステリの祭典

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海神の晩餐

作家 若竹七海
出版日1997年01月
平均点5.89点
書評数9人

No.9 6点 makomako
(2014/05/18 21:19登録)
 再読です。出だしは良いです。氷川丸に主人公が乗るあたりまではワクワクして素敵な雰囲気。作中作やパズルなど魅力的ななぞが提示され前に読んだことなどすっかり忘れて興味津々となるのですが、途中からちょっとだれてきて最後になってもパズルのなぞは解かれずなんだか期待外れとなって幸せなエンディングとなってしまう。
 どうも尻切れトンボなのです。作者は海外ミステリーにも造詣が深いようで色々な薀蓄が好事家のためのノートとして巻末に乗っているのも楽しいのですが、これ程のバックグラウンドを含めているのだったらもっと本格としてがちんと書いてほしいなあ。

No.8 6点 kanamori
(2012/04/13 18:31登録)
「確か、ジャック・フュートレルは何編かのシンキング・マシンものの未発表原稿とともに、タイタニック号で海に沈んだのだ」

昭和7年、横浜港からバンクーヴァーに向かうあの客船”氷川丸”を舞台にした船上ミステリ。
その20年前にタイタニック号とともに北大西洋に沈んだはずの謎の原稿を巡って、盗難騒ぎや死体消失、はたまた暗号がらみのスパイ謀略と、次々と怪事件が繰り広げられる。
ジャック・フットレルの”思考機械”が登場する結末のない20ページの作中作「消えた女」の謎解きをするのが、ホノルル出身のあの中国人だったり、主人公の青年・本山が”ミスター・モト”と呼ばれているなど、海外クラシックミステリ読みには、ニヤリとさせるミステリ趣向がテンコ盛りで楽しめる。

No.7 7点 バファックス
(2004/07/03 00:59登録)
船。それも昭和・戦前の船。船旅。私も好きです。

No.6 5点 884
(2004/03/24 16:21登録)
 ほどほど。中盤の弛み加減がつらかった。
 登場人物が多いと、一人一人の印象が薄くなる。目立たない脇役に思い返したように出てこられても。

No.5 5点 okuyama
(2002/04/14 00:48登録)
謎が小振りで「え、これだけ?」という感じ。
ミステリとしての後味は悪くないので5点。
豪華客船氷川丸が舞台、というところが面白い。
作者が大学で史学科だったからでしょうか、
日本史的なことも盛り込まれています。

No.4 5点 SAK
(2001/06/16 17:58登録)
全体的に中途半端な印象が・・・
トリックにもあまり感心せず。
でも、結構読ませますよ。

No.3 8点 水母
(2001/05/23 14:13登録)
泣きました。

No.2 3点 久能
(2001/05/01 01:33登録)
エンディングの方向性は結構好みなのですが、途中の子どもの日記とか、妙に漫画チックな会話などが、どうもちぐはぐな感じがしてだめでした。

No.1 8点 はこ
(2001/04/20 20:28登録)
タイタニック号の話が出てきます。
ちょっと悲しいお話。

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