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ミステリの祭典

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六花の勇者 2

作家 山形石雄
出版日2012年04月
平均点6.33点
書評数3人

No.3 6点 じきる
(2021/01/19 14:16登録)
ミステリー要素は減少したものの、ストーリーの運びが上手く、先が気になる展開で今後も楽しみ。

No.2 7点 メルカトル
(2013/09/10 22:20登録)
いやー、面白いねえ。第一巻よりもストーリーに厚みを増しているし、意外な展開の連続に全く飽きが来ない作りになっている。
主人公のアドレットこそ今回は脇に回っているが、その代わりに最年長のリーダー的存在で女剣士のモーラを中心に物語は進行していく。モーラとその敵となる凶魔の統率者の一人である、テグネウの絡みがストーリーに深みを与えており、プロローグではいきなりまさかのショッキングなシーンが用意されていて、全く予断を許さない緊迫感を読者に強いることになる。
また読んでいて時折イマジネーションを掻き立てられるシーンがあったり、完全にファンタジーの世界なのに情景が浮かんで来たりして、この独自の世界観にのめり込めることは間違いない。
誰が偽の勇者なのか、まだその正体は明かされず、先への興味の一つとして残されているため、3も読まずにはいられない気分にさせられる。心憎いばかりの作者のたくらみである。
まあそうじゃなくても、面白いから続編の3も読むけどね。

No.1 6点 kanamori
(2013/01/15 18:22登録)
”剣と魔法”の異世界を舞台に、選ばれし6人の戦士が悪の魔神と配下の凶魔たちに挑む冒険ファンタジーの第2弾。
前作のような密室状況の不可能犯罪というガチ本格の趣向こそないものの、7人目の偽の勇者探しというフーダニット興味を引き継ぎつつ、凶魔の統率者テグネウとの闘いが本書のメインです。
”地上最強の男”を自称する主人公アドレットは今回脇役で、ある秘密を抱える勇者のリーダー格モーラを物語の核としていて、彼女とテグネウとの策略合戦のコンゲーム的な仕掛けが面白いです。このトリックを見ると、やはり作者は本格ミステリも意識しているなと思います。
魔神側の陣容も明らかになり、次作以降のストーリー進展が楽しみではあります。

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