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ミステリの祭典

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六花の勇者

作家 山形石雄
出版日2011年08月
平均点6.00点
書評数3人

No.3 6点 じきる
(2021/01/19 14:12登録)
世界観とか道具立てはラノベ系ファンタジーなんだけど、お話はフーダニットミステリー。
スピード感のある頭脳戦も楽しめた。

No.2 6点 メルカトル
(2013/08/26 22:24登録)
魔神の復活を阻止するために選ばれた6人の勇者たちの活躍を描くという、絵に描いたようなファンタジーの王道作品。
とは言っても、第一巻は6人が集結するまでしか描かれておらず、まあ登場人物の紹介とそれぞれの特徴がどんなものかくらいしか読者には分からない。
しかし、なんと勇者は6人揃うどころか7人目まで登場してしまい、1人が偽物だということになり、それぞれが疑心暗鬼に陥る。
疑われたのは主人公のアドレットで、彼は仲間の疑いを晴らすべく戦い、尚且つ広義の密室の謎に挑む。
という訳で、若干ミステリ的要素もありつつ、しかしあくまで主題はアクションであり、誰が偽物かという命題と共にうまくミックスして描かれている。
それにしても、アドレットは「俺は地上最強」を連呼しすぎ。かなり鼻に付く感じである。
そんなこともあり、2巻以降はパスするつもりだったが、驚くべきエピローグに次巻も読まなければならない気にさせられてしまった。これは反則だよな、しかしながら上手く読者を繋ぎ止める、見事な戦略だとは思う。
ファンタジー好きは迷わず読むべきであろう。

No.1 6点 kanamori
(2012/11/22 12:04登録)
”剣と魔法”の異世界を舞台にした冒険ファンタジー。
悪の魔神の復活を封じるため集結した”六花の紋章”をもつ選ばれし戦士たち、という王道の冒険ファンタジーものですが、結界によるクローズド・サークルという設定の中で、7人のなかに紛れ込んだ偽の勇者を探すというフーダニット・ミステリ的な趣向が面白いです。
また、ハウダニットについても、密室状況の神殿での不可能トリックが見所で、オーソドックスな解法が否定された後に明らかになる大胆なアイデアによる仕掛けがユニークです。
個人的にはラノベ特有の濃すぎるキャラクターが馴染めないのですが、それが許容できる方なら楽しめる作品だと思います。

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