home

ミステリの祭典

login
少年たちのおだやかな日々

作家 多島斗志之
出版日1994年04月
平均点4.00点
書評数3人

No.3 5点 まさむね
(2018/04/22 23:22登録)
 各短編の主人公は中学生男子で統一されており、タイトルとは裏腹にというか、いや、ある意味でタイトルどおりと言うべきなのか、決しておだやかではない少年たちが描かれています。
 その描き方や、反転を含めた構成は巧いと思います。ただし、結末は爽やかとは程遠いものばかりで(単に後味悪いだけの短編も…)、まぁ何というか、癒されたい気分の時にはおススメできませんね。

No.2 4点 ボンボン
(2018/02/28 00:17登録)
中学生の男の子が、平穏な日常からおかしな具合にずれていき、最終的に異常にひどい目に合うという共通のテーマがある短編集。
あまりに不快要素満載なので面食らう。途中で何度も投げ出しかけたが、この著者独特のセリフや文章の運びの巧さがあり、先がどうなるのか気になって、つい全部読んでしまった。
とにかくあきれるほどの不快感。主人公を中学男子にすることで、日常と異常、間抜けな無邪気と深刻な結末のギャップを大きくすることに成功している。

No.1 3点 makomako
(2012/08/26 08:59登録)
 多島氏は好きな作家。作品があまり多くないので未読作品が少なくなっていくのは寂しく思っていたところへたまたまこの本が見つかった。表紙がなんだか気に入らないけどとにかく購入。
 読んでがっかり。これって本当に多島氏の作品なの?
 意表をつくストーリーと丁寧な文章はよいのだが、内容がぜんぜん好きでないのだ。妙に気持ちが悪かったり、残酷だったりして。後味も悪い。
 好みの作家でも時に合わない作品があるのだが、これはまさにわたしにはとってハズレでした。

3レコード表示中です 書評