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ミステリの祭典

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長靴をはいた犬 神性探偵・佐伯神一郎
神性探偵・佐伯神一郎シリーズ

作家 山田正紀
出版日1998年09月
平均点6.33点
書評数3人

No.3 7点 虫暮部
(2024/12/06 12:02登録)
 事件全体の構図は面白くも背筋がゾッとさせられる。
 その中心に位置する、“他者に対する無意識下での影響力” みたいな事柄は、先行作品後続作品色々思い当たるのであって、それだけでは弱い。しかし説得力強化の裏打ちがしっかり為されており、それも含めて “神性探偵” ならではの事件になっている点が強い。

No.2 7点 蟷螂の斧
(2014/02/28 14:32登録)
著者自薦のうちの1冊。読後のすっきり感(証拠や論理)を求めるミステリーではないと思います。変格ミステリーというのでしょうか?。殺人犯人と思われる者(男)は釈放あるいは死亡してしまうので、明確な証拠が提示されないまま、あやふやな状態となります。そして、聖女と呼ばれている女性を、探偵役は神の声で「あなたが犯人だ」といい、読者は更に?となってしまいます。犬神伝説を絡ませながら、人間の精神(深層)に迫ってゆく独特の雰囲気や舞台設定は楽しめます。聖女が過去に暴行を受け、それを助けようとした夫が殺害されるという事件の真相(動機)も明らかになり、ラストの推理はインパクトがありました。(ただし、有名な前例がありますが)

No.1 5点 流破
(2002/07/04 16:18登録)
前作(神曲法廷)と比べるとかなり弱いかな。
職業が前作:検事→本作:乞食ってのも極端です。

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