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ミステリの祭典

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三匹のおっさん
三匹のおっさんシリーズ

作家 有川浩
出版日2009年03月
平均点5.75点
書評数4人

No.4 5点 バード
(2019/08/16 10:29登録)
私が読んだ初有川作品。全体としてまぁまぁ楽しめたけど、少し物足りないという印象。

まず、私の嗜好がどうしても変化や新しさに向いているので、水戸黄門のようなワンパターン戦法(あとがきを見るにあえてとっているようだが)が好みからは外れている。かつ勧善懲悪物なので、登場人物が(敵役を除いて)善人なのだけど、いい子ちゃんのテンプレート的キャラが多く目新しさがない。
上記のようにオリジナル色という点に物足りなさを感じた作品かな。三匹のおっさんも若者二人もかわいいだけにもう一声ひねりが欲しかった。

最後に私個人の反省点。ブランド品になっちゃいかんね。年取ると説教される機会がどんどん減るので自分で性根を省みないといけないなぁ。私のために説教してくれた親や先生がどれだけありがい存在だったか。

No.3 5点 あびびび
(2013/04/03 18:10登録)
友人に、「これおもしろいから読んでみて」と文庫本をもらった。ずっと後回しにしていたけど、通勤の合間に読んでみた。女性作家で「阪急電車」の著者だと知った。ほんと、ミステリ以外はほとんど読まないから(しかも9割が外国)、ある意味新鮮でおもしろかった。

でもこのサイトでの書評はないだろうと検索してみると、ちゃんとあったのでにやけてしまった。

No.2 7点 メルカトル
(2012/11/12 22:27登録)
還暦を迎えた三人のおっさんが自警団を結成し、ご近所の悪を懲らしめるという、典型的な勧善懲悪の物語。
彼らは時に暗躍し、時に真正面から婦女暴行犯や動物虐待犯らを懲罰するのだが、犯人をばっさりとぶった切るというところまでは行かず、多少消化不良気味に終わってしまうので、若干もやもやしたわだかまりの様なものが残る。
とは言うものの、剣道の達人のキヨさん、柔道家のシゲさん、頭脳派のノリさんの三人に加えて、キヨさんの孫の祐希やノリさんの娘の早苗が活躍する、笑いあり涙ありのエンターテインメントに仕上がっている。
ところどころに女性作家らしい柔らかい表現が差し挟まれており、ハードな面もあるわりに年齢層を問わず楽しめる作品となっている辺り、さすが人気作家と言ったところか。
ちなみに、連作短編の形式を採っており、内容もバラエティに富んでいて飽きが来ないよう工夫されているのも好感が持てる。

No.1 6点 白い風
(2012/07/26 23:37登録)
有川作品だけど、ライトミステリーになっていたね。
短編集で殺人などは無いけど、婦女暴行や動物虐待・詐欺などの事件が出てきますね。
ただ、探偵でも警察じゃないから、解決はちょっと曖昧だけどね。
三匹のおっさんは勿論、孫の祐希や娘の早苗ちゃんがいいんだけよね。
それにやっぱり、有川作品ですね。
基本、ほんわか優しいのもいいね。

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