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ミステリの祭典

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追撃の森

作家 ジェフリー・ディーヴァー
出版日2012年06月
平均点5.50点
書評数4人

No.4 4点 あびびび
(2014/07/17 11:58登録)
登場人物が出そろったところでどんでん返しらしきものはわかったが、それにしても「追撃の森」が長すぎる。淡々と読むしかなく、ハンドブレーキを掛けたまま、終盤を待った。

殺し屋・ハートにより、その奥に潜む巨大犯罪組織?を暗示させられたが、この作者にしてはおとなしすぎる結末だった。

No.3 6点 初老人
(2014/04/30 23:04登録)
(多少ネタバレ)女性保安官補ブリンと被害者であるフェルドマン夫妻の友人という女性、ハートとルイスの殺し屋二人組の追いつ追われつの命懸けの鬼ごっこを描いた作品。犯人については序盤に不自然な点に気付き中盤から終盤にかけて確信へと変わったが、時間がかかった。それと五月の章では犯行の動機が明かされるが、少々退屈で冗長な感じは否めない。

No.2 5点 kanamori
(2012/08/08 22:31登録)
全体の8割を占める延々と続く森林の鬼ごっこの部分が読んでいて乗れなかった。例によって細かなトリックの連打でどんでん返しを繰り返しているのだけれどディーヴァーの作品としては驚くまでには至らない。ついついテレビのオリンピック中継に目が行ってしまって読み進めるのに時間がかかってしまった。
作者が”これまでのどの作品よりショッキングな結末”と言っているのが不可解で、終盤は、主人公の女性保安官補ブリンを巡る家族小説、恋愛小説的な趣きが強く出ている印象を受けた。オリンピック柔道競技の旗判定のごとく、青3本が全て白旗に反転するような(笑)鮮やかなどんでん返しとはいかなかった。

No.1 7点 Tetchy
(2012/07/03 20:24登録)
追う者と追われる者の物語。しかしディーヴァーならではのサスペンス豊かな状況でありながら何とも奇妙な味わいを見せる。
それは追う側も追われる側もお互いのパートナーに奇妙な友情が芽生えてくるのだ。
そんな息が詰まるような逃走劇も400ページを過ぎたあたりで終わる。しかしそこからがディーヴァー特有のどんでん返しの連続だ。いや今回はどんでん返しというよりも価値観の逆転といった方が妥当だろう。

ただ今回の結末にはモヤモヤ感が残ってしまった。ディーヴァ―が語りたかった結末とは何なのか?微妙な余韻を残す描写の真意は何?
ああ、なんだか釈然としない!

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