home

ミステリの祭典

login
午後からはワニ日和
楓ヶ丘動物園シリーズ

作家 似鳥鶏
出版日2012年03月
平均点5.00点
書評数3人

No.3 5点 mediocrity
(2019/10/31 04:58登録)
<少しネタバレあり>

ほのぼの動物園ミステリ。ミステリとしてはそれほど特筆するものはないと思う。ストーリーは、メイン数人のキャラが際立っていて良い。ゆえに犯人を知らされた時に「ん?誰だっけ?」と思ってしまったのは、私だけではないだろう。

No.2 5点 まさむね
(2012/11/29 22:46登録)
 動物園を舞台としたミステリ。目次のタイトルから勝手に短編集又は連作短編だと思い込んでいたのですが,途中で長編と気付いてびっくり。
 なかなか興味深い舞台ですし(久しぶりに動物園に行って,飼育員さんも含めて観察してみたくなった!),雰囲気としてはこれまでの学園モノよりも好印象。個々のキャラも個性的で,ユーモアも嫌味に感じなかったため,読み心地は良かったです。
 しかし,ミステリ長編としては,フー・ハウ・ホワイいずれをとってもちょっと弱いか。ガッツリ読みたい方には不向きかもしれません。一方で動物好きの方は,きっと私よりも楽しめるでしょう。

No.1 5点 kanamori
(2012/06/03 18:37登録)
いままで東京創元社お抱えで学園ミステリを専門に書いていた作者の新境地、動物園ミステリ。
ワニの盗難を発端に連続する動物盗難事件に、飼育員の”僕”や強烈キャラの女性獣医をはじめ個性的な動物園スタッフが犯人探しに乗り出す。

なんとなく連作ミステリかと思い込んでいましたが、この小粒な事件で長編一本を読ませるのはさすがに少々きつい。盗難の動機も通俗的常識的なものでホワイダニットとして面白味を感じなかった。
ライトな筆致で語られる、動物園管理の裏事情や個性的なスタッフの生態などは読ませはしますが、ミステリとしては薄味です。

3レコード表示中です 書評