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ミステリの祭典

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榛名湖殺人事件

作家 中町信
出版日1987年12月
平均点5.33点
書評数3人

No.3 6点 nukkam
(2022/11/16 05:24登録)
(ネタバレなしです) 1987年発表の本格派推理小説です。主人公の女性が病室で男性に襲われます。ショックで記憶が断片的になり襲撃者の顔は覚えていませんが、親指と人差し指の先がないことは覚えています(三本指の男って横溝正史の「本陣殺人事件」(1946年)みたい)。なぜ自分が狙われたのかを考える主人公はアマチュア探偵として謎めいた死を遂げた姉の事件を調べていくことになります。三本指の男に出会えれば解決などという単純な謎解きでないところが巧妙ですし、ユニークなダイイングメッセージも印象的です。それにしても容疑者たちとのやり取りの中で情報を集めるだけでなく、自分の推理や捜査状況を相手に伝えてしまうのにはびっくり。この主人公、地味なキャラクターのようで案外と図太いというか不注意というか(笑)。

No.2 5点 ボナンザ
(2015/02/23 20:45登録)
湖シリーズの一つと言うことで中々の良作。
まあ、二転三転する容疑者で最後は一人しか容疑者残らないんですが。

No.1 5点 kanamori
(2012/04/21 17:46登録)
「~湖」シリーズの3作目。
過去の伊香保温泉でのホテル火災のさなかに発生した2件の不審死を追及することで、新たに連続殺人が起こるという、典型的な中町ミステリです。
言葉の取り違えによるミスリードや、記憶障害に特殊な病気の活用、集合写真に記されたダイイングメッセージなど、繰り出される多くの小ネタも毎度お馴染みですが、犯人の設定を二転三転させるプロットが楽しめる。
実は、記憶障害がある素人探偵の「私」という存在と、プロローグの病室のシーンを併せて深読みしてしまった。

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