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ミステリの祭典

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ミステリが読みたい! 2012年版
早川書房編集部編

作家 雑誌、年間ベスト、定期刊行物
出版日2011年11月
平均点5.33点
書評数3人

No.3 5点
(2012/02/02 09:37登録)
要素別の配点方式なので、それぞれの点数を見て読みたいものを判別することができる。
ストーリー、サプライズ、キャラクター、ナラティヴという要素別ランキングに加え、サスペンス、本格、青春、ユーモアなどのジャンル別ランキングがあるのも特徴。これも使い勝手がよい。
しかし、このスタイルを初めて見た2年前ほどの感動はない。しかも、たとえば国内篇では、投票人数5人、得点86点(1人あたりの満点は、5点×4要素=20点)で10位にランクインするほどで、投票規模は小さすぎる。詳細な採点方法がよくわからないため、ランキングの信頼性は低い。3位ぐらいまでしか参考にならないのでは。

評価できる点は、100作品の内容紹介がされていることと、旬の海外作家30人の丁寧な紹介があること。

No.2 5点 HORNET
(2012/01/04 20:06登録)
 大衆的だが、いつも「このミス」は買う人間で、以前原書房の「本格ミステリ・ベスト10」も買ってみたら、内容的に似たり寄ったりで無駄遣いした気がした。この「ミステリが読みたい!」は今年初めて購入したが、こちらは買ってよかったと思えた。ランキング内容等はどうしても(なのか?)似通ったものになってしまうが、そのあとに100冊まで内容紹介・解説がされている点が大きく違う。ジャンル、テーマ別にランキングがされているのも興味深い。ミステリ読書の指針として実用性が高い一冊だと感じる。

No.1 6点 kanamori
(2011/12/30 11:42登録)
数年前の創刊号の身びいきランキングに唖然として以来、ずっとスルーしてきた「早ミス」を久々に購入。「このミス」を読んだ直後だけに、企画、編集内容を自然と比較してしまいます。

ランキング本といっても結局は新刊本の読書ガイドなわけで、21位以下の作品の扱いに冷たい「このミス」と違って、100位までの作品の内容紹介と寸評がある「早ミス」のほうに軍配を上げる。
さらに、ジャンル別ベスト5、部門別ベスト5と、多角的にランク付けしているのがポイント高し。総合ランキング上位といっても自分の嗜好に合うか分からないから、これなら参考になると思う。(個人的には、海外のキャラクター部門で「天使の護衛」が1位タイというのがうれしかった。笑)

早川書房の作品が多くランクインしているのも、新装ポケミスが頑張った今年に限っては身びいきとは言えまい。

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