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ミステリの祭典

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ゴーグル男の怪

作家 島田荘司
出版日2011年10月
平均点4.67点
書評数3人

No.3 4点
(2013/10/21 06:46登録)
消化不良です。
反原発の表現も鼻につきました。

No.2 5点 虫暮部
(2012/02/23 06:38登録)
 なんか変だ。ネタバレ承知で書くが、作詞家・実相寺と真犯人との関係を考慮すると、実相寺が最初の事件の通報者になったのは偶然過ぎないか。そのせいで実相寺と刑事との間に直通のラインが出来たわけだが、もしもそれがなければ駅前での突き飛ばし事件の際に登場してすぐ消えた真犯人の名前も不明だったかもしれず、そうなると容疑者圏内に入ってこなかった可能性もあるわけだから都合良過ぎでしょう。
 また、釣銭のネタは別の某作で言及されていたものの使い回しでがっかり。
 そして相変わらず文章が妙に硬いなぁと感じた。

No.1 5点 HORNET
(2012/01/04 19:31登録)
殺人事件の周辺に見え隠れする、ゴーグルをして町を疾走する謎の男・・・という、怪奇小説といってもいいような設定は、江戸川乱歩の少年探偵団シリーズみたいな雰囲気。(表紙の絵もそんな感じ)もともとはTV番組の企画で作られたものを加筆修正したらしいので、そういう仰々しい、絵的にインパクトのあるものにしたのかな。
 さまざまな登場人物の思惑や過去が倒錯する展開は、それなりに読み応えがあって面白かった。結末は一抹の消化不良感が残らないこともないが。

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