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ミステリの祭典

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忙しい死体

作家 ドナルド・E・ウェストレイク
出版日2009年08月
平均点5.00点
書評数3人

No.3 5点 八二一
(2019/10/16 21:04登録)
ウェストレイクの作品には、時に笑わそうとするあまりの気負いがありがちですが、この作品は力を抜いて書いている感じがする。楽しいコミック・クライムなのだが硬い訳文で損している。ウェストレイク版「ハリーの災難」か。

No.2 5点 ボナンザ
(2016/12/23 14:27登録)
ウェストレイクらしいどたばたしたユーモラスな作品。
謎解きもまずまずの内容で、本格好きが読んでも退屈はしない。

No.1 5点 kanamori
(2011/11/24 18:16登録)
死体消失や死体移動に伴う騒動は、スラップスティック・ミステリの定番のネタですし、タイトルから受ける印象からも単純にドタバタ・コメディだと思い込んでいたのですが、これは(ユーモアもありますが)軽めのノワール系クライムミステリといったほうが近いと思います。
また、謎解きミステリの要素もあり、「墓からヘロインだけ持ち出せばいいのに、なぜ死体まるごと掘り出したのか?」という謎の答はちょっと意表を突いてます。
事件に巻き込まれる主人公、ギャングの若手幹部エンジェルの個性はやや平凡なのですが、名前だけ登場する恋人ドリーの伝言メモがエスカレーション・ギャグとなっていてやたらと可笑しい。

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