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ミステリの祭典

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数学的にありえない

作家 アダム・ファウアー
出版日2006年08月
平均点6.67点
書評数3人

No.3 6点 YMY
(2020/12/01 18:23登録)
破天荒な設定の痛快なサスペンス。ギャンブルの借金で破滅しかかった数学者ケインは、金のために人体実験に参加することになった。だが、その実験によって、ケインの持っていた信じられないような潜在能力が花開いた。
ケインを追う政府の秘密機関、ケインを助けようとするCIAの女性工作員。息詰まる追跡劇はケインの能力によって、とんでもない連鎖反応を呼び起こしていく。確率論が頻繁に登場するが、小難しい論理はさておき、ジェットコースターに乗った気分で楽しんでいただきたい小説。

No.2 7点 isurrender
(2011/11/10 21:59登録)
作者の世界観が面白かったです
冒険小説だが、統計学や哲学的な知識をわかりやすく解説してくれるし、終盤の潜入シーンはまるでテレビゲームのよう
真相が若干不満というか、あそこまで捻りを加えなくてもよかったかもとは思うけれど、全体的には良作だと思います

No.1 7点 あびびび
(2011/05/27 10:43登録)
賭けごとが大好きな数学者ケインは、常に物事を確率的に見る。それが裏目に出て、カードゲームで大借金を作り、マフィアに追われる身となるが、彼は癲癇(てんかん)持ちで、右側頭葉に未来を予見する能力が表れた。

こう書くとすでにミステリの領域を超えているように思うが、量子物理学の説明は複雑のようで分かりやすく、次の展開が待ち遠しくなるノンストップ・サスペンス。かなり異色だが、興味深い一冊。

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