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ミステリの祭典

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子供の悪戯
ダルジール警視

作家 レジナルド・ヒル
出版日1989年09月
平均点6.00点
書評数3人

No.3 7点 ことは
(2020/03/14 16:27登録)
ウィールドの同性愛に着目された部分が面白い。
ダルジールの台詞が懐が深い。「それはべつに昇進の理由にならんぜ」etc。ヒル、この辺の台詞はうまいなぁ。
プロットとしては、遺産相続、新警察長任命などの、いくつかの話が並行してすすみ、重層的になってきた。かわりにミステリ興味は薄め。

No.2 5点 nukkam
(2016/09/18 08:36登録)
(ネタバレなしです) 1984年発表のダルジールシリーズ第9作の本格派推理小説で、タイトルから少年少女が活躍するミステリーを期待する人がいるかもしれませんがそういう作品ではありません。といっても看板に偽りありというわけではなく、エピローグでタイトルの意味が明らかになります。このエピローグが非常に衝撃的で、明かされた秘密も意外性がありますがそれより度肝を抜かれたのがパスコー主任警部の行動。主役キャラの中で一番の常識人なのですが時にダルジール警視以上にとんでもないことやってくれますね。ウィールド部長刑事が危機を迎えるサイドストーリーに殺人事件の謎解きが食われているなどプロットにはやや不満がありますがあのエピローグだけは忘れられそうにありません。

No.1 6点 江守森江
(2010/12/12 05:50登録)
AXNミステリー「ダルジール警視」新エピソード、今週の放送はコレ。
図書館の蔵書は古いポケミスで物理的読み難さにドラマ視聴後のおさらいでも苦戦した(まだ分厚くないだけ救いはある)
殺人事件の取っ掛かりが遺産相続に失踪者が絡む定番ミステリで平凡なレベルなので毎度お馴染みなダルジール達の掛け合いを楽しむ作品。
ドラマ版は原作発表と制作順が違い、ダルジール達の設定の時系列も同様なズレがあるが、どちらも順番通りに消化していれば気になる程ではない。
ミステリとして平凡な作品だが、今までに増してダルジール警視役のウォーレン・クラークがチャーミング(表現が適切か?)だったので、おさらい時の脳内ドラマ変換が非常に楽しかった分を加点している。

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