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ミステリの祭典

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なみだ特捜班におまかせ!
サイコセラピスト探偵 波田煌子

作家 鯨統一郎
出版日2005年10月
平均点5.33点
書評数3人

No.3 6点 TON2
(2012/12/19 20:37登録)
NON NOVELS
 前作では診療所の所長でしたが、今作ではその能力をかわれ警視庁の特捜班に臨時職員として加わり、迷宮入りしている難事件を解決します。
 ここで紹介される人間心理は類型的で幼稚なものだと思いますが、この作品の楽しさはキャラクターにあります。二十歳を超えているのに高校生にしか見えない容姿と、ぱっとしない性格。彼女のとぼけた感じと、それを取り巻く人々の思いが面白い作品です。

No.2 5点 メルカトル
(2010/10/16 23:29登録)
相変わらず波田煌子のおとぼけぶりは笑えるし、前作より益々磨きがかかっている。
それに反して、特捜班での活躍は見事と言える。
迷宮入りの難事件を大した捜査もしないで、次々に犯人像を指摘していく。
しかし、そのプロファイリングは冗談半分にしか思えないし、真犯人の逮捕も偶然とし考えられないような状況である。
まあ、猟奇殺人事件を扱っている割には、ほのぼのとしていて好感は持てるが。
また、特捜班のメンバーはバラエティに富んでいて、それぞれのキャラが生き生きと描かれていて楽しめる。

No.1 5点 kanamori
(2010/08/22 15:48登録)
サイコセラピスト探偵・波田煌子シリーズの第2短編集。
今回は、警視庁の迷宮事件特捜部の心理分析官になっています。よって扱う事件は前作とは違い猟奇的殺人ばかりですが、解決へのロジックの牽強付会さは相変わらずで萎えます。
しかし、天然ボケの煌子を始め特捜部の面々のキャラは面白く、シチュエーション・コメデイとしては楽しめました。

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