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ミステリの祭典

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死の笑話集
ダルジール警視

作家 レジナルド・ヒル
出版日2004年11月
平均点5.00点
書評数3人

No.3 7点 ことは
(2020/04/11 22:05登録)
「死者との対話」の続編です。「死者との対話」を読んでいない人は前作からどうそ。
「死者との対話」が楽しめた人は楽しめるはず。
前作につづいて、ボウラーもメインのひとり。複数の話が重層的にすすむ。
いやー、それにしても厚い。もうヒル、書きたいこと全部書いてるだろ。
飽きずに読ませるんだけと、パスコー/ルートのパートは、どうもあまりのれなかったなぁ。それが最後にああ絡んでくることはよかったけど、途中は冗長に思った。その分「死者との対話」よりは落ちる印象。

No.2 5点 kanamori
(2010/12/26 12:52登録)
ダルジール警視シリーズの18作目。
巻頭に編集部から”「死者との対話」の続編”との注釈が付いています。
今作、聖三位一体のレギュラー3名は、それぞれ別々の事件に関わっていて、いつもにも増して物語の流れが把握しずらかった。ワードマン事件の後始末をするダルジールのパートはともかく、パスコーの”やっかい事”は、40年近く前にでたシリーズ第2作とも関わるとあってフォローできません。
結局、弁当箱のような正続あわせて1200ページを読んだという変な達成感だけが残りました。

No.1 3点 nukkam
(2010/08/17 22:06登録)
(ネタバレなしです) 2002年発表のダルジールシリーズ第18作で、軽そうなタイトルとは裏腹に650ページ近い分量で読者を圧倒する巨大な作品です。厚さだけではなく作者得意の複数のエピソードを並行して絡ませる複雑な構成をとっており、更には過去作品の「武器と女たち」(2000年)や「殺人のすすめ」(1971年)と密接なつながりを持っているプロットの奥深さは凄いんですけど、凡庸な頭脳の持ち主である私にはとてもついていけない世界でした。また前作の「死者との対話」(2001年)の後日談にもなっていて、曖昧なままだった物語にある種の決着をつけています。というかこれでは前作は中途半端に未完だったように感じてしまいます。本格派推理小説としての推理の楽しみもなく、探偵役(ダルジールにしろパスコーにしろ)が特に活躍することもありません。最後はちょっと感動的な場面がありますが、私はあまりの難解さにぐったりでした。

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