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ミステリの祭典

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明日があるなら

作家 シドニー・シェルダン
出版日1988年07月
平均点7.67点
書評数3人

No.3 7点 itokin
(2012/01/06 10:14登録)
読みやすくテンポが良い、だが、トリックは幼稚でご都合主義が目立つ、それに長すぎる。後半の4分の1位からがぜん面白くなりさすがと思わされた。

No.2 8点 あびびび
(2011/12/22 14:22登録)
自分がまったく読書をしない時期に世間を騒がせたようで、シドニー・シェルダンという名前は知っていたが、本はまったく読まなかった。

これで3冊目だが、とにかくテンポが良く、ページをめくる手が止まらない。ミステリーではないと思うが、旅行の移動中とか、暇つぶしには絶好の本である。

No.1 8点 Tetchy
(2010/07/24 13:44登録)
本書を読んでもう20年近く経つのに未だにこの主人公の名前は覚えている。トレイシー・ホイットニーというのがその名前なのだが、読んだ当初は何かの冗談かと思った。
というのも中学生の頃から邦楽よりも洋楽に傾倒していた私は『ベスト・ヒットUSA』や地方番組『ナイト・ジャック・フクオカ』、そしてFMラジオを貪り聴き、洋楽に没頭していた。そして当時2大黒人女性歌手が有名で、片方は今でも知名度が高いホイットニー・ヒューストン。そしてもう1人はトレーシー・チャップマンというアコースティック系のアーティストがいたのだ。作者はこの2人の名前を組み合わせたのかしらと読中そればかりが頭を駆け巡っていた。

でも本作に挙げられていた詐欺には首肯しがたいものがあった。
確か豪華客船で行われる世界一のチェスの名人2人とトレイシーが対決するシーンがあったと思うが、あのトリックにはどう考えても無理があるだろう。ネタバレになるので詳細は省くが、同じ船上にいる客が移動しないとでも思っているのだろうかとだけ苦言を呈しておこう。
また確か本書であったと思うが、最新鋭の計算機の売り込みで大金をせしめるという詐欺があったが、あれも少し考えれば気づくはずである。実際私はそのトリックに途中で気づいた。ネットがない時代とはいえ、少し調べれば解るはずである。
その点が私をして満点を与えることができない理由になっているのだが、それでもやはりトータル的には面白く、もうこの作家、一生ついていくぞ!とまで決意した。

そして数年後テレビでアメリカドラマ版が放映された。作中で絶世の美女のように描かれていたトレイシーをどんな女優が演じるのかと期待パンパンに膨らまして観た思春期の私はその普通っぷりにかなり失望した。いや、美人ではあるのだが、ごく普通の美人だったのだ。シドニー・シェルダンの描く美人の容貌の描写は思春期の私には想像を絶する美女の競演のように想像が膨らんだ。これも彼の功罪の1つといえる。

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