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ミステリの祭典

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ふたたび赤い悪夢
法月綸太郎シリーズ

作家 法月綸太郎
出版日1992年04月
平均点6.46点
書評数24人

No.4 7点 ギザじゅう
(2004/07/29 22:39登録)
『頼子のために』『一の悲劇』に連なる三部作のラストをかざる力作。長さの割りにグイグイと引きこまれ、話の展開の仕方も非常に面白いものだった。トリックや犯人という点では多少わかりやすいという瑕疵はあるものの、後期クイーン問題に真正面からぶつかるのだから、大したものだ。法月こそが真のクイーンの後継者か?

No.3 9点 由良小三郎
(2002/02/11 19:03登録)
これも、いろいろな作家のやっているミステリのあり方を模索する作品のひとつだと思いました。その部分がおもしろかったです。その意味でこの物語のなかの事件の真実は、安易なハッピーエンドであろうが、どうでもいいみたいな所があります。ワトソン役がいなくて、名探偵が自分で語るのって、手の内を全部さらさなければならないのでその辛さが、悩める探偵を作っちゃうのかと思いました。

No.2 7点 ドクター7
(2001/11/01 21:32登録)
前作『頼子のために』がどうにも許せなかっただけに、この作品はその問題にひとつの形を示していて良かったと思います。登場人物もいいですし。ただトリック等にはすこし不満あり。実は○○が○○であった、みたいな安易な展開はやはりしらけてしまいます。

No.1 9点 馨子
(2001/08/08 09:38登録)
「頼子のために」の事件の後、法月綸太郎も悩んでいたんですね!(作中人物と作者、ともになのかな?)
分厚い割に展開が早くてグイグイ読めました。トリック等はたいした事ないけど、人物の心理描写に引き込まれるので面白かった。

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