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ミステリの祭典

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忍法忠臣蔵
忍法帖

作家 山田風太郎
出版日1962年01月
平均点5.33点
書評数3人

No.3 6点 メルカトル
(2021/03/06 23:11登録)
殿中での吉良への刃傷沙汰により、浅野家は断絶され、赤穂浪士は仇討の機を窺う。一方、吉良方が頼りとする上杉家では、家老の千坂兵部が女忍者を用い、仇討防止に色仕掛けで浪士の骨抜きを企む。大石内蔵助が同志と密議の最中に、妖美と怪異の忍法が華と炸裂した!殺気と妖気が奔流のごとくに交錯する。
『BOOK』データベースより。

講談社ノベルスで221頁ですが、中身がぎっしり文字がびっしり詰まっており、短いとは思いませんでした。要するに上杉家の家老千坂兵部が、赤穂浪士を狙う味方の忍者を退け、女忍者で赤穂浪士を篭絡し仇討ちをやめさせようと画策していく物語。浅野家側の中心人物はやはり大石内蔵助で、彼自身も女忍者の餌食になります。一方江戸急進派の一人だった高田郡兵衛のエピソードが一番面白かったですかね。ただし、上杉家の雇った忍者と女忍者の直接対決がほとんど描かれておらず、その意味ではやや物足りなさを覚えました。

それにしても、女忍者の色仕掛けというか忍法のエロさと、上杉家の忍者達の怪しい忍法の数々には流石風太郎の奇想が炸裂していると感心しました。ラストの上杉綱憲と千坂兵部の対決は大きな読みどころとなっています。果たして歴史は覆るのか・・・。所謂忠臣蔵の本筋をなぞる様な無粋なことはされていませんので、飽くまで忠臣蔵のストーリーを知っていなければ面白さは半減すると思います。

No.2 5点 江守森江
(2011/01/03 03:19登録)
先に映画版を観て原作のおさらいをして討ち入り当日に備えながら書評をアップし忘れたのは痛恨事だった。
書評を一年延ばしする予定だったが、明けて今年は「タイムスリップ忠臣蔵」を書評する予定に変更した(本当にアップされるか年末に注目←って私自身が忘れそう)
現在「ファミ劇」で映画版を放送中。
原作より安っぽいエロが炸裂する映画版は笑える。
原作のエロ部分を特化した映画版だが、作者も「草葉の陰」(←これが正しい表記らしい)で喜んでいるだろう。
わざわざ読む必要を感じないし、エロ好き以外には映画版も原作以上に観る必要を感じない。
採点は貧乳フェチなので映画版で脱いでいる女優に対するモノ。

No.1 5点 kanamori
(2010/07/08 18:45登録)
忠臣蔵の討ち入りに実は忍者たちが関わっていた、というお話。
裏・忠臣蔵ともいうべきアンチテーゼ作品は、他の作家も何冊か書いていますが、忍者によるアプローチはユニーク。
ただ、忍法帖そのものの荒唐無稽さが発揮されていないのは残念です。

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