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ミステリの祭典

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恐怖は同じ

作家 カーター・ディクスン
出版日1961年01月
平均点4.33点
書評数3人

No.3 3点 レッドキング
(2021/07/14 16:36登録)
冤罪殺人事件に巻き込まれ、二世紀昔にタイムスリップした男女。18世紀においても20世紀と全く同じ状況の殺人犯人として逃亡する羽目に・・・。世紀を跨いだ過去は、既にして別の世界だから、カー十八番のホラーとドタバタの融合が「熔合」にまで至っている「グロドタ」異世界描写はなかなか効果的。たーだ、密室トリック、ちとチンプすぎ。

No.2 6点 nukkam
(2015/03/29 20:59登録)
(ネタバレなしです) カーター・ディクスン名義での最後の作品となったのはヘンリー・メリヴェール卿シリーズではなく、1956年発表の歴史本格派推理小説である本書です。現代人が過去にタイムスリップするというのはジョン・ディクスン・カー名義の「ビロードの悪魔」(1951年)と同じ設定ですが、本書では現代の謎と過去の謎が提示されているのが特徴です。とはいえ謎解き要素はやや希薄で、特に現代の謎は推理も不十分なままに何となく解決されてしまったようなところがあります(過去の謎解きはまあまあだと思います)。しかし冒険小説としては一級品で、序盤から複雑なロマンス、皇族との対面、相次ぐ決闘とハラハラドキドキの場面が連続し、最後までテンションは落ちません。

No.1 4点 kanamori
(2010/06/26 17:14登録)
ディクスン名義では唯一の歴史ミステリ。
現代で殺人事件に巻き込まれた男女が150年前のロンドンにタイムスリップするが、そこでも事件に遭遇し150年前も「恐怖は同じ」という話。
冒険ロマン風で、今回は剣劇ならぬボクシングの決闘が楽しめます。またまたタイムスリップを使用していますが、「ビロードの悪魔」と違ってミステリの趣向と結びついていないです。

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