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ミステリの祭典

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ドサ健ばくち地獄

作家 阿佐田哲也
出版日1984年01月
平均点6.00点
書評数3人

No.3 5点 メルカトル
(2013/11/10 22:31登録)
これはミステリじゃないね。でも書いちゃうよ、登録されていたからね。
本作は、阿佐田哲也氏が創作したキャラの中でおそらく最も人気の高いドサ健が主役の、ギャンブル小説である。確かにドサ健を中心にひりつくような勝負の数々を描いており、ある意味ピカレスクロマンとは言えるかもしれないが、やはり博打の世界だから、ミステリとは全く別物と考えるべきだろう。
この作品は私にとっては麻雀シーンが少ないのが不満の一つである。それに、別格の『麻雀放浪記』或いは『小説・麻雀新撰組』、『新麻雀放浪記』などの長編や『雀鬼五十番勝負』『雀鬼くずれ』『牌の魔術師』他多数の短編集に比較すると、幾分出来が劣る気がするのは、私の気のせいだろうか。
阿佐田氏といえば麻雀小説、だから、本作ももっと麻雀の勝負を描いて欲しかったというのが私の本音である。
たまたまこれを目にして、興味を持たれた方は、もし未読であるならば、まず『麻雀放浪記』から読み始めていただきたい。勿論『青春編』『風雲編』『激闘編』『番外編』の順でお願いしたいところである。面白さは太鼓判を押させてもらう。

No.2 6点 haruka
(2011/04/24 20:35登録)
博打における恍惚感や虚無感が余すところなく描かれており、ギャンブルをかじったことのある人には一読をお薦めする。

No.1 7点 江守森江
(2010/06/01 05:24登録)
作者は色川武大の本名で純文学(未読なので詳細不明)でも名を成したが、麻雀・賭博小説の第一人者としての「阿佐田哲也」の方が格段に知名度が高い。
代表作「麻雀放浪記」は青春賭博小説としては金字塔的作品だがミステリー分野には含まれない(私的見解)
そこで、賭博小説の最高峰(世間的評価)なこの作品ならピカレスク・ロマンとしてミステリー扱いも出来るので取り上げる。
命をすり減らすやり取りやヒリヒリする臨場感は読んで体験して下さいとしか言いようがない。
タイトル通りに「負けるも地獄、勝ち続けるも地獄」な世界が描かれている。
そして、この小説から「賭博で勝ち続けるプロも、負けて溺れる人々も、同一に賭博依存症患者ではないだろうか!!」との真理に思い至る。
更に論を進めると、何かに打ち込む人々は成否にかかわらず対象物の依存症患者だとも言える。
私も賭博&ミステリ依存症の末期患者で、絡めとられ抜け出せない地獄でもがき苦しんでいるのかも知れない。

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