home

ミステリの祭典

login
明日の空

作家 貫井徳郎
出版日2010年05月
平均点5.67点
書評数3人

No.3 6点 まさむね
(2017/06/23 22:49登録)
 3章で構成されているのですが、第1章の時点で「匂い」がプンプン。ガラッと場面が変わる第2章でどういう関連なのかと疑念を深めつつ、最終章へ。スラスラと読みやすいだけに、次々とページをめくらされました。
 結構な伏線がありつつも、最終的な真相までは正直分からなかったですねぇ。でも、全体構成としては十分に想定の範囲内。また、ちょっと都合が良過ぎる設定で、かつ、綺麗にまとめ過ぎていないかなぁ…と。サクッと読む分には、十分に楽しめましたので、決して否定的な訳ではないのですが。

No.2 5点 kanamori
(2010/06/21 18:06登録)
帰国子女を主人公にした青春ミステリ風の物語に、短編向きの××ネタを織り込んだミステリ。
読みやすいのはいいんですが、最近流行りの同じようなミステリに食傷ぎみなので、あまり楽しめなかったですね。

No.1 6点 シーマスター
(2010/06/07 23:48登録)
帯の文言を目にした上で読み始めると、青春物語調の展開からは「イニシエーション・ラブ」のにおいがプンプン

結局仕掛けは見抜けなかったけど、真相・結末・読後感は歌野作品と伊坂作品のミックス味といった感じで、あっと驚くのは彼らの作品を未読の穢れを知らない読者だけだろう。

読みやすくて面白い読み物ではありますよ。

3レコード表示中です 書評