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ミステリの祭典

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ビートたけし殺人事件

作家 そのまんま東
出版日1988年02月
平均点4.33点
書評数3人

No.3 2点 たかだい
(2025/05/14 19:43登録)
県知事も歴任してインテリ系のタレントとして人気の「そのまんま東」が、自身を含め仲間たちを実名(というか芸名)で登場させたミステリー小説
個人的には、上記のインパクトが全てで、それ以上でも以下でもない作品って感じ
オチも含めてストーリー展開は、可もなく不可もなし
ただ、これは私のツボが合わないとか、世代じゃないって言うのもあるけど、随所で入るおふざけが洒落にならないくらいに詰まらない。詰まらないから、単に話のテンポが強制停止される意味しか成さず、読んでいて正直、イラついた部分も…
世代の方には刺さるのかも知れませんが、私には合わない作品でした

No.2 7点 メルカトル
(2020/04/18 22:30登録)
流石はお笑い芸人、そのまんま東。ギャグのセンスは抜群です。現在はご存じ、政治評論家、元衆議院議員で元宮崎県知事ですが、この頃からその才能を発揮していたんですね。政治家としての資質も十分持っているようですが、文才もなかなか非凡なものがあります。
他の作品も読んでみたいです。ちょっと入手が難しそうなのが残念ではありますが。

物語は東の師であるビートたけしが失踪し、たけし軍団の初期のメンバー十人が行方を追うものの、死体として発見され連続殺人事件へと発展するというもの。
密室はやや無理筋だけど、暗号の謎は結構考えられています。ガダルカナル・タカやダンカン、松尾伴内、ラッシャー板前、つまみ枝豆らそれぞれ個性が光っています。私が子供の頃から知っているのもあって、容易に情景が浮かんできたり、各々の発言がいかにもありそうと思えてきて、笑わせてくれます。

ミステリとしても意外とよく出来ていて、最後にどんでん返しもあり、期待以上に楽しめました。ジャンルは勿論本格ミステリだと断言できます。ユーモアを交えつつ、一つの小説としてキッチリ纏められて好感が持てました。

No.1 4点 江守森江
(2010/05/23 07:46登録)
テレビで宮崎での口蹄疫騒動のニュースを観ていたら東国原知事が映った。
そーいえば、そのまんま東時代の謹慎中に手慰みでミステリーを書いてベストセラーになったこの作品を読んでいた事が思い出された。
たしか、ドラマ化されてヒロイン役のかとうかずこと知り合った筈。
お笑いらしい、つかみはOKな謎から話が転々とし、どんでん返しまであるタレント本としては力作だった。
しかし、手掛かりを後から提示しているので、残念ながら本格ミステリのレベルになく、お笑いミステリー止まりな印象だった。

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