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ミステリの祭典

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もっとすごい!!『このミステリーがすごい!』
「このミステリーがすごい!」編集部・編

作家 事典・ガイド
出版日2008年02月
平均点6.33点
書評数3人

No.3 6点 蟷螂の斧
(2013/01/18 18:21登録)
1988~2008のベストオブベスト(「このミス~」の各年20位以内の作品を対象に国内77名、海外73名の選者(プロ?)によるアンケート結果)。不思議なことは、この間の年間第1位作品(国内20作品)のうち11作品が、ベストオブベストの40位以内に入っていないことです。特に2003年以降1作品もありません。「半落ち」「葉桜の季節~」「生首に~」「~Xの献身」等です。選者の数と一人6作品までの投票の結果の影響でしょうか?。よくわかりません。ちなみにベスト10に入った作品に6作品中4作品を投票した人は3人、0作品の人は15人でした。なお、77名の選者のうち、自分の好みに近い人は1名と大学ミステリー研究会の一部だけでした。やはり、好みはかなり分かれるものですね。

No.2 7点 Tetchy
(2010/11/21 22:45登録)
特に驚いたのはベスト・オブ・ベストの結果が10周年記念の時の結果と大差なかったことだ。これはどういうことなのだろう?
なんせ20年を総括するベスト・オブ・ベストの選出である。自分にとって大きな感動を与えてくれた、驚きを与えてくれた、読書人生のきっかけを作ってくれた1冊を選ぶのは選者の気持ちとして当然だろう。私でも間違いなくそうする。作品としてのクオリティよりも選者の思い入れが強く入った結果と捉えるのが妥当だろう。

この20年間のミステリシーンを調べるのに最良の資料となる本書。今後の私のミステリの旅は本書を片手に続いていくだろう。そしてそれに想いを馳せるとこの上もなく幸せを感じてしまうのである。

No.1 6点 江守森江
(2010/05/21 18:23登録)
20周年記念永久保存版と銘打たれている。
‘ 88〜‘08のベスト・オブ・ベストを国内外各40位まで新たに投票し選出している(眺めるだけでも楽しい)
但し国内作品に関しては、90年代の作品が票を集める傾向が強い、各年のランキングとの評価矛盾が大きい、以上2点で信頼度は下がる。
国内だけだが歴代1位作家インタビューもファンには嬉しいだろうし、20年分の各年のランキングを眺めると年度別の作品レベルや嗜好の方向性も見えてきて楽しい。
現代ミステリー史の1ページとして保存意義は大きい。

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