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ミステリの祭典

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金庫と老婆

作家 パトリック・クェンティン
出版日1963年06月
平均点6.00点
書評数3人

No.3 6点 蟷螂の斧
(2020/01/09 13:01登録)
著者らしい作品は表題作の「金庫と老婆」、その他はブラックユーモア系と○○コンプレックス系。ベストは、乞食の美少年を養子にしてみたら・・・の「少年の意志」

①「ルーシーの初恋」マザコン 7点
②「汝は見たもう神なり」ロリコン 7点
③「不運な男」ブラックユーモア 5点
④「ミセス・アプルビーの熊」ブラックユーモア 5点
⑤「親殺しの肖像」ファザコン 6点
⑥「少年の意志」ブラックユーモア 7点
⑦「母親っ子」マザコン 5点
⑧「姿を消した少年」マザコン 6点
⑨「金庫と老婆」サスペンス 7点

No.2 6点 こう
(2010/05/01 01:37登録)
 法月綸太郎氏の「わが子は殺人者 」での素晴らしい評論を見て期待して数年前に手に取ったのですがこの作品集を読む限りこの作者は長編の方が持ち味を発揮しているな、と感じた覚えがあります。アンソロジーなので仕方ないのかもしれませんが同じような家庭内の隠された悲劇(?)の様なものを扱っているせいか読了するとさすがにげんなりしてきます。なんとなくヘンリイ・スレッサーを更に意地悪くした様な作品集のように感じました。
 個人的には一作目の「ルーシイの初恋」が一番楽しめました。

No.1 6点 kanamori
(2010/04/29 16:55登録)
ミステリ短編集。
作風から推してホイーラー単独になってからの作品集かと思いますが、ブラックな味付けのサスペンスの傑作が含まれています。
老嬢の初恋がもたらす衝撃のエンディング「ルーシーの初恋」、過剰すぎる父親の愛情への対抗策「親殺しの肖像」、ある男に金庫に閉じ込められた夫人を描く傑作サスペンス「金庫と老婆」など。
テーマに重複がみられ、訳文も古いのが難点ですが、唯一の邦訳短編集ということで、読んで損はないでしょう。

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