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ミステリの祭典

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クリスマス黙示録

作家 多島斗志之
出版日1990年12月
平均点5.67点
書評数3人

No.3 5点 kanamori
(2010/12/25 12:22登録)
復讐の鬼と化した米国人警察官、標的となる日本人留学生、警護を担当する日系人のFBI捜査官。3人の主要登場人物による冒険サスペンスで、3人がいずれも女性という点に新味があります。
「パールハーバー」を起点とするジャパン・パッシングが背景にあり、米国取材の緻密さを覗わせるところもありますが、プロットがありきたりで、初期作品のような荒唐無稽さがないのが物足りない。

No.2 6点 makomako
(2010/08/29 07:35登録)
 アメリカを単にツアー旅行しただけでは決して分からないアメリカ人の日本人に対する考え方やアメリカ人気質がよく描かれている丹念な小説ではある。しかし主人公のタミはやたら相手を不愉快にする発言を繰り返す嫌なキャラクター。敵の女警察官はモンスターのような女。こんな女が今まで普通の警察官でいられたの?
 それを受け入れればまずまずなのだが。登場人物が好きでないのでどうしても印象は悪くなる。ひいきの多島氏の作品なのでちょっと甘めの評価。

No.1 6点 こう
(2010/04/26 00:33登録)
 アメリカ留学中に子供を轢き殺してしまった日本人留学生と復讐を誓った元警官の母親と留学生を警護をするFBI日系捜査官を軸にしたサスペンスストーリーでした。
 既に映画化されている様ですが確かにハリウッド映画にできそうな展開、ストーリーだと思いますがどこかで見たような展開、プロットでそういう意味では多島作品らしくはありません。またメインキャラクターの掘り下げ方も希薄な所もらしくない感じです。
 スピーディであり一気に読ませる力はあり個人的には楽しめました。
 多島氏の未読作品がどんどん減ってきているのが残念です。 

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