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ミステリの祭典

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闇よ、我が手を取りたまえ
探偵パトリック&アンジーシリーズ

作家 デニス・ルヘイン
出版日2000年04月
平均点8.00点
書評数3人

No.3 8点 よん
(2023/11/27 13:39登録)
絶対悪との戦いを描く自警団ハードボイルド、連続殺人鬼を追求するサスペンス、捻りのきいたフーダニットとして面白いが、パトリックとアンジーのプラトニックラブの行方が驚くほどの劇的な転換を迎える。
しかもこのシリーズ、男女の恋の行方にとどまらず、二人の家族の過去と現在、ひいてはボストンの歴史まで視野に入れた大河小説の構えももつ奥深さがある。

No.2 9点 frontsan
(2011/07/02 14:06登録)
デニス・ルヘインは、「ミスティックリバー」や「シャッターアイランド」といった映画化された作品が有名だが、本当はこちらのシリーズ(パトリック&アンジーシリーズ)の方が面白い。その中でも、この作品は、「愛しき者はすべて去り行く」と並んで、とても面白いです。

No.1 7点 kanamori
(2010/04/24 21:13登録)
私立探偵パトリック&アンジー、シリーズ第2弾。
前作より格段に完成度が高くなっている気がします。第1作だと、どうしても人間関係の説明が中心になる。パトリックと父親の関係、アンジーと夫の関係などが前提になっているため、今回すんなり物語に入っていけるのかもしれません。
男女の私立探偵もので、このような重厚な作品は珍しい。シリアル・キラー系統のハードボイルドですが、真相はサイコパスを超える衝撃的なものでした。
なお、角川文庫では作者名の表記は「レヘイン」になっています。

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