home

ミステリの祭典

login
今宵、バーで謎解きを
桜川東子 シリーズ

作家 鯨統一郎
出版日2010年04月
平均点3.00点
書評数3人

No.3 4点 E-BANKER
(2019/01/24 22:53登録)
「九つの殺人メルヘン」「浦島太郎の真相」に続き、桜川東子を安楽椅子探偵役とするシリーズの第三弾。
BAR「森へ抜ける道」を舞台にしたいわゆるバーもの(?)
単行本は2010年発表。

①「ゼウスの末裔たち」=高齢の男に嫁いだ若き女性といえば狙いはひとつ・・・。だからゼウス?
②「アリアドネの糸」=この妻の行動は相当安易に思えるが・・・(普通バレるだろう)
③「トロイアの贈り物」=「トロイア」といえば有名な木馬の逸話なのだが・・・本編も当然それを踏まえてはいる。
④「ヘラクレスの棺」=これも登場人物たちのなかから無理矢理犯人を捜したような感じが・・・。これをヘラクレスになぞらえるのも無理がある。
⑤「メデューサの呪い」=メデューサといえば睨まれると石になる・・・。睨まれると“医師”になれるんだったらいいけど・・・(全然関係なし)
⑥「スピンクスの問い」=スピンクス=スフィンクスのこと。問いが誕生日とは・・・それくらい覚えとけ!
⑦「パンドラの真実」=所詮世の中金と色・・・ということ。

以上7編。
読了してから気付いた。本作の評価がかなり低いことを・・・
なるほど。確かに。
軽いというひとことでは済まないような軽さ、とでもいうべきか。
まぁこれが作者らしいと言えなくもないが。

1編=10分くらいで考えましたということかな・・・
巻末解説では本作をバーミステリーとして、鮎川哲也「三番館シリーズ」・北森鴻「香菜里屋シリーズ」と並べているけど、とてもではないが同列にはできない。
まぁ重い雰囲気のときに気分転換で読むというならいいかもしれない。

No.2 2点 yoshi
(2017/11/14 19:30登録)
何か、いろいろと舐めているように思う。
各種ランキング本の近況欄にスペースをもらいながら、一行しか書かないであとは真っ白のページを作ることで有名な作者ですが、あれはエッセイだからギリ許せるとして、本業の小説の方で読者を舐めてはいけません。

No.1 3点 kanamori
(2010/06/08 18:13登録)
桜川東子が探偵役を務めるバー・ミステリの第3弾。
今回はギリシャ神話を材料にマスターらヤクドシトリオが提出する現在の事件を推理するというパターン。
もう読むまいと思いながらも、つい手を出してしまう鯨統一郎のいつもながらのヌルい作品で、まじめに書評するのも憚れます。
もう読むまい。

3レコード表示中です 書評