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ミステリの祭典

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暗闇の囚人

作家 フィリップ・マーゴリン
出版日1996年03月
平均点7.67点
書評数3人

No.3 7点 YMY
(2022/08/20 22:48登録)
無実の罪を晴らすべく、必死に事実関係を追求する女性と、怪しく立ち回る狂気の凶悪犯、それに辣案弁護士が織り成すサスペンスとロマンスは、小気味良いテンポで進行しつつ、読者を謎解きの世界に運んでいく。そしてラストにあっと驚くサプライズをを用意するテクニックは、ムードの高まりもあって巧み。

No.2 8点 蟷螂の斧
(2014/12/09 18:57登録)
著者は弁護士なので、法廷でのやり取りはやはり迫力がありますね。女性検事が別居中の夫(弁護士)を殺害した容疑で起訴される。重要証人はその女性検事を憎む凶悪犯。背景になにがあるのか?。有罪か?無罪か?。敗北を知らない辣腕弁護士が腕を発揮できるのか?弁護士の女性補佐人の活躍は?~愛の物語も同時進行・・・そしてラストに待ち受けるものは?とエンターテイメントに徹しており、テンポも心地よかったです。悲しい○の物語でもありました。

No.1 8点 kanamori
(2010/04/11 21:25登録)
10年ぐらい前までは、ジェットコースター・サスペンスと言えば、マーゴリンの代名詞だったように思いますが、最近はディーヴァーに取って代わられたようです。
この作品は第4作で、「黒い薔薇」と並ぶ著者の代表作のひとつ。
連戦連勝の弁護士が、判事で別居中の夫を殺した容疑の美貌の女性検事を弁護する。並みのリーガル・サスペンスとは一線を画する怒涛の展開、逆転に次ぐ逆転の連続の末、驚愕の真相が待っています。
リンカーン・ライムシリーズとの一番の相違は、結末が予定調和でないことでしょうか。

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