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ミステリの祭典

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初恋よ、さよならのキスをしよう
柚木草平シリーズ

作家 樋口有介
出版日1992年05月
平均点5.67点
書評数3人

No.3 4点 ボナンザ
(2023/08/29 16:42登録)
令和では受け入れられそうもない主人公。

No.2 6点 makomako
(2012/02/27 22:11登録)
 作者の小説はいずれも主人公の女性との軽妙なセリフがある面での読みどころで、柚木シリーズにももちろんそういった嗜好はあるのだが、彼が中年のせいか物語が暗くて重い。
 こんなにいい加減にやっていると、若いうちはよいが次第にいろんなしがらみが増えてだんだんつらくなってくるのだろうか。
 ことに本作品はともに青春を過ごした高校の同級生があつかわれており主人公はさらに陰鬱になってしまったのだろう。
 推理小説としてはちょっと弱い。意外な犯人といえるが、なんか突然に真相が暴かれてしまい、どこでこんな推理をしていたのかがはっきりしない。作者によると一人称で書いてあるのでトリックの仕掛けができににくいのだそうだが、それにしてもこんな唐突な展開はもう少し何とかならないのかなあ。

No.1 7点 kanamori
(2010/03/08 20:17登録)
せつない探偵・袖木草平シリーズ第2弾。
 「パパ・・・」
 「なんだ」
 「今の女の人も宿命なの?」
初恋の女性の死の謎を追い求める大人のハードボイルド小説。
ルポライター袖木と娘の加奈子の会話がたまらなくいい。袖木草平に宿命は、いったい何人いるのか・・・。
 「パパも苦労するよね」 

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