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ミステリの祭典

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扉守 潮ノ道の旅人

作家 光原百合
出版日2009年11月
平均点7.00点
書評数3人

No.3 7点 まさむね
(2013/05/29 22:46登録)
 瀬戸内沿岸の街「瀬ノ道」を巡るファンタジー連作短編集。作者自身があとがきで述べていますが,モデルは作者の故郷「尾道」だそうです。ちょっと不思議で,十分に余韻を残してくれる作品が揃っています。
 私事になりますが,8年ほど前に観光で尾道を訪れたことがあります。一日かけて街中を歩き回りまして,海・山・坂道・寺社の雰囲気が素晴らしく,極めて良い印象を抱きました。この作品を読み,また訪問したくなりましたね。

No.2 7点 メルカトル
(2013/05/17 22:23登録)
広島の尾道がモデルの、潮の道が舞台の連作短編集。
これぞまさに珠玉の短編集と呼ぶに相応しい作品が並んでいる。
全てファンタジーだが、実に幻想味溢れる筆致で、どこか異世界にでも連れて行かれるような錯覚さえ覚える。
そして、読後に心温まるような、或いは心が洗われるような余韻を残す佳作が多いので、誰もが安心して読める作品集ではないだろうか。
個人的には第一話と最終話が特に印象深い。
もっぱらミステリ一辺倒の人も、色んなジャンルを読む人も、本書はお薦めできる逸品であろうと思う。

No.1 7点 kanamori
(2010/03/03 16:27登録)
尾道がモデルの瀬戸内海沿岸の町「潮の道」をめぐるファンタジー系連作短編集。
これはいい、傑作です!
第1話の「帰去来の井戸」だけでも読む価値あり。

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