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ミステリの祭典

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夜間飛行(ムーンライト)殺人事件
十津川警部シリーズ

作家 西村京太郎
出版日1979年08月
平均点6.33点
書評数3人

No.3 6点 mediocrity
(2021/04/09 02:18登録)
ただの新婚旅行客の蒸発かと思いきや、どんどんスケールが大きくなって来て社会派ミステリの様相を呈してくる。話を広げるだけ広げて投げ出し気味に終わるが、今回はそれほど気にならず強引に寄り倒しての勝利。同じページ数でも最近の著者の本の3倍は内容が詰まっている力作。

No.2 7点 斎藤警部
(2015/12/04 02:32登録)
十津川警部四十路の新婚旅行先は北海道。同じ飛行機に乗り合わせた新婚カップルばかり三組もの失踪事件が旅先の海岸にて発生! 空の便を駆使したアリバイトリック破りってわけじゃあないが、手探りの奥行きある謎とサスペンスの牽引力で最後まで読者を引き摺り回す。意外と社会派。しかも國際。(あんまり書くとネタバレだ) しかし通俗っぽいタイトルとハードな内容と新婚警部のお茶目ぶりに三位一体の愉しいギャップを感じるなあ。

ちなみに本作で十津川警部と亀井さんの設定が年齢含み固定されます。サザエさんで喩えると磯野サザエがフグ田マス夫と結婚してフグ田姓になりタラ夫を出産、波平もめでたくツルッパゲになり(いや彼は最初からツルッパゲ)ノリスケおじさんもタイ人の美子さんと、いや美人のタイ子さんと結婚してハイーことイクラちゃんをもうける、旧単行本で言うと第十五巻あたりに相当しますかね。←当てずっぽう

No.1 6点 E-BANKER
(2010/03/02 20:12登録)
十津川警部シリーズ。
光文社文庫ミリオンセラーシリーズで再読しました。
警部が結婚し、妻と北海道へハネムーンに出かけるという設定! 当然のように、ハネムーンの途中で事件に巻き込まれてしまいます。
本作は、ハネムーン途中の新婚夫婦が次々と失踪していく謎を追って展開していきますが、その背景や動機に70年代という時代性を強く感じさせます。
普段は鉄道が主戦場の十津川警部が、航空機を舞台に活躍するというのが本作の魅力ですが、それ以外に特に語るべきところはありません。

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