死だけが私の贈り物 |
---|
作家 | 小泉喜美子 |
---|---|
出版日 | 1985年12月 |
平均点 | 5.50点 |
書評数 | 4人 |
No.4 | 4点 | ボナンザ | |
(2023/02/18 21:53登録) ウールリッチのような哀愁が感じられないのが残念。 |
No.3 | 5点 | 蟷螂の斧 | |
(2013/06/17 13:49登録) 著者最後の長編で、コーネル・ウールリッチ(ウィリアム・アイリッシュ)へのオマージュ作品。章建ても①幻(幻の女)②花嫁(黒衣の花嫁)③喪服(喪服のランデヴ-)④天使(黒い天使)⑤死者(死者との結婚)⑥暁(暁の死線)となっています。物語が淡々と進み過ぎたことや、登場人物に感情移入できなかったことが残念な点です。 |
No.2 | 6点 | kanamori | |
(2010/07/05 18:01登録) 著者最後の長編ミステリ。 目次の章題が、第一章の「幻」以下「花嫁」「喪服」「天使」「死者」「暁」となっていて、献辞が捧げられていることもあって、読む前からウールリッチへのオマージュ作品であることは明白です。 物語も「黒衣の花嫁」のプロットを踏襲した、元有名女優の復讐譚を淡々と描きながら、最終章でヒネリを入れています。 いかにも作者らしい洒落た趣向は、主役の元女優をはじめとして、被害者たちと探偵役の若手刑事以外は、主要登場人物の名前が一切表記されていないところでしょうか。 |
No.1 | 7点 | こう | |
(2009/12/06 20:50登録) 小泉喜美子の第五長編です。「コーネルウールリッチに捧ぐ」の献辞の言葉通りの雰囲気の復讐話が淡々とした筆致で描かれていますが正直展開は予想通りであり物足りない印象もあります。最終章で描かれる真相はひとひねりありますがページ配分で予測がついてしまうのが難点です。真相も納得いきかねるところもありますが同じ時代の作家とは違う洒落た雰囲気の作品で楽しめました。 |