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ミステリの祭典

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疫病神
疫病神シリーズ

作家 黒川博行
出版日1997年03月
平均点7.50点
書評数4人

No.4 8点
(2022/04/07 13:41登録)
日本版(大阪版?)ダイハードのような小説です。
テンポよく読めました。
産廃業者とヤクザの関係が複雑に絡み合って読んでて混乱しかけましたが途中で相関図が出てきて助かりました。
続編が読みたくなる小説です。

No.3 7点
(2017/07/29 11:14登録)
社会派ハードボイルド・大阪弁版・オモロイ系。

産業廃棄物処理場の建設計画をめぐり、やくざと、企業と、主人公の二宮、桑原の2人組とが絡み合う複雑な展開だが、そんなことは適当に流し読んで、テンポよい会話を楽しむほうがよい。
ストーリーは複雑とはいうものの、中盤ぐらいから自然に頭の中に入ってくる。
とにかくキャラが第一。二宮もすごい奴だが、桑原は輪をかけて強烈。
彼らのやりとりだけでエンタメとして成り立つ。
オモロサと、小気味よさと、パワフル感と、スピード感。
そんなところが魅力です。

ミステリーとしては、地図でもつければ、読者参加型の謎解き物になったかも。
まあそれはどっちでもいいか。

No.2 5点 haruka
(2014/09/11 02:20登録)
二宮と桑原の軽妙なやり取りと裏腹に、産廃所をめぐる難解な構図を描いた骨太な作品。ギャンブル好きの著者らしい賭場のシーンもあり楽しめたのだが、自分の嗜好とは異なるので点数はこの辺で。

No.1 10点 ZAto
(2009/10/17 12:49登録)
本作の持つスピード感は大阪弁による会話のテンポによるところが大きい。
軽快なイメージの小説かというとそうでもなく、どちらかといえば重厚感が信条の作品かも知れない。
ワルがハイエナのようにカネに群がるピカレスクなノーワルでもあり、ハードボイルドではあるのだが、
書き味はどこまでもホットで泥臭く、それでいてスタイリッシュな美学で一貫している。

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