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ミステリの祭典

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探偵小説の「謎」
江戸川乱歩

作家 事典・ガイド
出版日1988年09月
平均点8.00点
書評数2人

No.2 8点 測量ボ-イ
(2009/09/18 07:14登録)
ミステリのガイド本、いわゆるネタわり本ですが、乱歩氏の
著作とあって書かれている年代が古く、昭和30年代以降のミ
ステリには原則影響はありません。
でもいわゆる古典作品をこれから読もうという方には、この
本を読むのは暫く控えた方がいいかも知れませんね。
僕が読んだのはかれこれ20年近く前になるかと思いますが、
既読・未読に限らず、トリックの分類がわかりやすくなされ
ていました。有名な乱歩氏による密室分類もこの本で知った
のではと思います(多分)。

本が実家に置いてあり、いつでも手に取る事ができませんが、
また再読したいです。

No.1 8点 江守森江
(2009/09/07 22:01登録)
ミステリに目覚めた時期から幾度となく再読している究極の“ネタワリ本”!!
著者が作成した「類別トリック集成」&「分類表」を分かり易く解説している。
膨大な古典作品を読まずして、原点かつ典型的な古典作品の手の内を知ることができる。
※(時間を掛けて古典的名作群に取り組みたい方々は、一区切りするまで接してはいけない)
現在では、この分類を念頭に、更なるアレンジ(捻りや組合せ)で勝負する作品も多々あり、本格ミステリ好きなら教養として必要不可欠だと思う。
これを読んでから現在の本格ミステリを読めば、ネタワリと共に進化したマジック同様に、本格ミステリも進化と変貌を続けている事が認識できる。
又、一部の後退してるとしか思えない作家も分別し易い。

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