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ミステリの祭典

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少女地獄
少女地獄・童貞・けむりを吐かぬ煙突・女坑主

作家 夢野久作
出版日1976年11月
平均点5.00点
書評数3人

No.3 7点 みりん
(2023/06/25 12:01登録)
文学作品ほとんど読まないけど、図書館にあってドグラマグラの前に読んだこうってことで
【ネタバレあります】




大正時代の男尊女卑、男性優位主義へのアンチテーゼ。
社会進出を志した女性がこの時代に生きることの理不尽さ・空虚さはまさに地獄。そんな状況に置かれた3人の女性の男性中心社会からの現実逃避や復讐を描いた短編集。しかしどれも『少女地獄』というタイトル通りに儚く破滅的なラストを迎える。
夢野久作が性差が緩和された現代だったらどんな文学を書くのだろうと気になりますね

No.2 6点 蟷螂の斧
(2021/03/14 19:14登録)
(1)少女地獄・・・少女を襲う地獄三作
①何んでも無い 8点 虚言癖のある少女(自称19歳)に翻弄される大人たち。彼女が自殺した。遺書はあるが・・・
②殺人リレー 5点 転勤してきた車掌は、付き合っている女性を殺しているのでは?
③火星の女 7点 女子学生の焼身自殺の記事。彼女の復讐譚。「ペッペッ」が効いている
(2)童貞 5点 白昼夢のような・・・。題名がよくわからない(笑)
(3)煙を吐かぬ煙突 7点 悪徳記者がスキャンダルをネタに伯爵夫人を恐喝。夫人にはもっと恐ろしい秘密が・・・
(4)女坑主 5点 ダイナマイトを調達しようとする青年と女抗主の駆け引き

No.1 2点 ムラ
(2011/05/13 19:29登録)
いろんな悪意の詰まった短編集。
物語の登場人物にどこか共感してしまう一冊である。

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